私もあなたも、それぞれが輝く女神
"私たち女性ひとりひとりが
輝きを持つμ’s(ミューズ)である"
愛知県名古屋市の市民ギャラリー矢田で
3/6〜3/10に開催されている写真展
『believe in μ’s』
新幹線に乗って1人で日帰り旅をするのは
果たして何年ぶりだろうか
3度目の休職が始まってから
気が付いたら半年ほどが経過
やっと動き出せるような気がしたのか
はたまた”カメラを置く前の最後の写真展”
という言葉に心を動かされたのか
ある日、思い立ったように
名古屋に行ってみることを決意した
ギャラリー全7スペースが貸し切られ
広々とそして温もりのある空間に彩られた
いわゆる「普通」の女性の写真たち
モデルでも俳優でもない
一般の女性たちの魂が響き合うように
ライトに照らされた彼女たちの生命(いのち)が
オーラとも言えるような輝きを放っていた
そんな写真たちを撮影したのは
40代前半の女性フォトグラファーである
小木曽絵美子さん
ご自身も悲劇とも呼べるような
様々な人生の出来事に向き合いながらも
「写真を撮られること」を経験しながら
新たな挑戦を止めることなく続けている
一見チャーミングであるも心は勇敢な女性
(だと私は感じた)
そもそもμ’s(ミューズ)とは…
本来は「女神」という意味で、アート界をはじめ創造者のインスピレーションをかき立てる女性を指す。現在はデザイナーやブランドのイメージ源となり、広告などにも登場する女性をこうよぶ。
写真展の中で特に印象的だったのは、
撮影時期の異なる同じ女性の写真が
場所・テーマを変えて展示されていたこと
人生のステージが変わったり
本来の自分を取り戻していく過程の中で
表情が変化し
服装が変化し
仕草が変化する
生き方が変わっていくことで
その人が放つエネルギーが大きく変わっていくことを
立体感を持って感じさせてくれる
小木曽さんの撮影の特徴は
ただ写真を撮るだけの写真撮影ではないこと
『フォト×コーチング』
その人の魅力をより引き出すことができる声掛けが
被写体となる人の人生をより輝かせてくれるのだ
私もほんの10分程度であったが
ミニ撮影ということで
彼女の撮影を体験させてもらった
私も写真を撮られた経験は何十回もある
だけど自分自身にもあるかわいさを
なかなか受け止めきれていないことを
愛の矢を突き刺すようにそっと指摘してくれた
ありがたい言葉のシャワーに
もはや照れ臭くなって頭を掻くしかなかった私…笑
肯定的で素敵な言葉を
たくさん浴びれば浴びるほど
女性はより美しく魅力的になっていくだろうなと
実感を持って感じさせてくれた10分間だった
今回の撮影で特に感じたことが
"私は私"であり
"私のままで素敵なところが必ずある"
ということ
正直に言うと
久しぶりに人の集まるところへ行くことが
今の私にとっては怖かった
だからというわけではないかもしれないが
メイクとヘアを美容室でしつられてもらった私は
まるで武装しているような気持ちだった
そうでもしないと
私は負けてしまうような
ダメになるような気がしたから…
でもそんなことはどうでもいいことを
写真の向こう側にいる彼女たちが教えてくれた
私よりも年上であろう女性はたくさんいて
顔のシワやシミが見えるような写真もある
もしかしたらご本人は気にしているかもしれないが
他者としてそれを見ている私にとっては
違和感のあるものでは全くない
それどころか
その方が刻んできた
歴史の一部を垣間見るようで
その人らしさであったり
魅力的な部分のひとつであるようにも見えた
この写真展の展示の中には
まるで立体的に降り注ぐかのような
読んでいる人を魅力的にする言葉の数々が
大きく・小さく並べられているブースもある
様々な手法で印刷された女性たちの輝きと共に
ぜひリアルでその言葉に触れてみてほしい
きっと心の中でうごめくものがあるだろう
今回の小木曽絵美子さんの写真展は
東海テレビの夕方のニュースで取り上げられており、
翌日の朝日新聞にも掲載される予定とのこと
東海エリアにいる人もいない人も
ぜひこのエネルギーと生命の輝きを
その目で感じ取ってくれる方が
1人でも増えたらいいなと思う
そして、彼女が掲げている
『撮られることを文化に®︎』が
ごく当たり前に普及することを心から願うばかりだ
2024年小木曽絵美子 体感型写真展～believe in μ's～
▶開催期間
3月6日(水)〜10日(日) 5日間
▶入場無料
▶開催時間
3月6日(水) 13時～17時、3月7日(木) 10時～17時
3月8日(金) 10時～17時、3月9日(土) 10時～17時
3月10日(日) 10時～15時
▶開催場所
名古屋市民ギャラリー矢田
＊全館貸切（メイン展示室:第二、第三展示室）
▶アクセス
地下鉄名城線『ナゴヤドーム前矢田』
徒歩2分の会場です。