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九州も大詰め

13日目。大関2人が1敗で並ぶ展開。

豊昇龍に大の里。豊昇龍当たってのど輪。しかし大の里がのど輪を起こして突き放していき西に詰まる。大の里なおでるが豊昇龍が左に振って手繰り、大の里がわずかに早く落ちた。圧勝とならず辛くも1敗。今場所はついているか。

取り直しでもやさそうな一番


琴櫻は隆の勝を上手投げで破る。 しかし琴櫻は逆転勝ちのイメージばかり。いつも土俵をグルグル回って突き落としや投げではないか。大兵なだけ受けに回っても余裕はあるが、昔からそのような力士は大成しないといわれる。恒例だが星の割にこれはという相撲が少ないのはこのため。一応突き押しにシフトし始めたが安定はしにくい。

3敗に阿炎、隆の勝、豪ノ山はいるがほぼ大関で決まりだろう。今場所三役~平幕上位に大勝ちは少なく負け越しも目立つ。星だけで見ると大関の独壇場。4敗もみても若隆景、千代翔馬だけ。負け越し力士が現段階で15人と若干多いようだ。

玉鷲40歳、勝ち越した。このところ3場所連続千秋楽に負け越しと、衰退の色も濃くなってきたがここで踏みとどまった。 仮に10勝すれば上位圏内に。40歳以降の勝ち越しは旭天鵬が3回、安美錦が十両で1回。勝ち越し自体難しい。旭天鵬以前となると昭和16年1月の藤ノ里までさかのぼる。

ちなみに39歳での関取在位、勝ち越しは戦後で見ると名寄岩(1回)、広瀬川(1回)、北の洋、出羽錦、高見山(1回)、大潮(1回)、寺尾(1回)、旭天鵬(2回)、若の里、安美錦(3回)、玉鷲(2回)が全てのはず。出羽錦以後番付削減もあってか若年化が進み、高齢関取が少なかった。幕内は30代力士がゼロの場所もあった。幕内に限ると名寄岩、高見山、旭天鵬、安美錦、玉鷲。40まで現役の力士もいるが39歳以上としても勝ち越しは少ない。

大の里は5敗で今場所は苦しい土俵。2連勝すれば10勝に乗せ、形の上では新大関として○とはいえ、黒星を見ると課題が多い。とはいえまだ10場所の力士でこれからだ。

三段目の炎鵬。全勝対決で敗れ優勝逃す。優勝インタビューまで考えていたというがちょっと早まりすぎた? 立ち合いが合わず気勢をそがれたか。相手の藤闘士も炎鵬に負けず劣らずの短躯。押し込まれて終わった。やはりやりにくいのだろう。

大関のいずれかは来場所横綱取りといわれるのだろう。あるいは両者ともという展開もある。しかしこれまでの土俵を見るとそれでいいのかとも考える。 照ノ富士も限界色いよいよ強く、新横綱が欲しいとはいえしっかり吟味してほしいもの。


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