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【受託開発事例】OCRを搭載したパッケージシステムを開発

シスナビが受託した開発事例を紹介します。今回はOCR機能を搭載した顧客情報管理システムの開発です。一般市場向けにリリース予定のBtoBのパッケージシステムということで、シスナビの受託案件の中でも規模が大きいものとなりました。開発担当者のYさんにお話しを伺いました。

<開発環境>
OS:Mac
サーバーサイド:PHP、Laravel
フロントエンド:Typescript、React


AIを活用したパッケージシステムの開発に参画

-今回開発したプロダクトについてご紹介お願いします
とある業界向けの顧客情報管理システムを開発しました。特徴としてはAI OCR機能が搭載されていること。書類をスキャンした電子データをシステムにアップロードすると、AIがデータを抽出&文字データとして変換し、顧客情報として格納される仕組みです。

重要な個人情報を扱うことが求められていたので、セキュアなシステムとして構築する必要がありました。そのため、個人情報の格納先はプロダクト内ではなく、事業会社様の顧客(法人を想定)が導入している業務管理プラットフォームに。プロダクト上での個人情報の扱いは、閲覧及び操作をするのみという仕様となりました。こうしてデータベース的な機能はつけず、個人情報を扱うリスクを極力減らしたというのもポイントだと思います。

技術的なハードルはなかなか高かったと思います

-Yさんが担当された業務を教えてください
私はサーバーサイドの開発を担当しました。もう一人サーバーサイドの担当がいたのですが、その人はフロントエンドも両方やっていたので、自分がメインで基幹部分や土台を作りました。

-開発において特に難しかった点はありますか
外部システムとの連携が一番大変でした。連携していたのはサードパーティー製の業務管理プラットフォームとGoogle Drive、OCRのAPIなど。システム側から外部サービスをいじれるようにしないといけなかったので、技術的ハードルはなかなか高かったと思います。

また、似たようなシステムが世の中にあまりなく、知見のあるメンバーも現場にいなかったので、問題やわからないことが発生した際はゼロから調べてなんとかすることが求められました。とはいえ、外部サービスの公式サイトや、海外のサイトなどで必要な情報は公開されていたので、自力でなんとかなりました。

-チームの連携はどうでしたか
協力会社のエンジニアとの共同チームでしたが、協力体制がしっかりあって開発しやすかったと感じています。私はいわゆる開発メンバーで要件定義や設計には携わっていなかったんですが、PMがしっかりクライアントとの話を詰めてくれていたので、現場はスムーズに開発に進めていました。

実働開発期間としては1ヶ月間であまり余裕はなかったので、当初搭載を予定していた機能や連携する外部サービスを減らさないと無理だと感じたことがありました。それを報告したところ比較的すぐOKが出たので、開発が止まることもなかったです。

チームは中国人、韓国人、日本人と多国籍なメンバーで編成されており、お互いの知見の交換もできたのでとても有意義だったと思います。

人を信頼して任せることの大切さを学んだ

-本プロジェクトに参画したことで何か今後に活かせる発見はありましたか
一人PHPをあまり使ったことがないメンバーがいて、教えながら開発を行なっていました。正直最初は「自分がやっちゃった方が早いんだけどなぁ」と思うこともありましたが、その方がすごく頑張ってくれて、最終的にはその人がいたことで開発が無事終わったという状況でした。

人を育てるのって手間はかかるし大変に感じることはありますが、手を貸しつつある程度任せることが大切なんだなと。教えてみないとわからない部分もあるし、優秀な人なら教えればできるようになるし、もっと周りを信頼して良いんだということを学びましたね。

いろんなスキルや性格の人がいる中で、どうみんなに協力してもらうか考えるのが、チーム開発には大切だと思います。私自身今後マネジメントをする機会が出てくると思うので、今回のプロジェクトを思い出して、良い舵取りをできるようになりたいです。



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