Orgasm of the Living Dead ① プロローグ 「鍵」
■ プロローグ
教室の片隅にある雑巾の匂いが充満している薄暗くて狭い掃除用ロッカーの奥で、僕は先生の背中にガッチリとしがみついている。
扉を閉め切った8月のロッカーの中は地獄の暑さだ。扉の下にある小さな通気口からは、風も光もほとんど入ってこない。全身からとめどなく汗が噴き出してくる。
ロッカーの中は小柄な僕と大柄な先生の身体がみっちりと詰まっていて、人いきれで息を吸うのも苦しい。
僕は情けないことに恐怖でガタガタ震えながら、先生の腰にギュッと腕を回し、首筋の辺りに顔