ひきこもりと家族支援

ひきこもり支援における段階的な対応
・①家族支援
・②個人支援
・③集団支援
・④就労支援等のソーシャルワーク

まず家族支援について
ひきこもり支援の第一歩は本人からよりも家族から支援を求めてくる場合が多くあります。その手がかりとなる家族支援がまず大切です。
家族支援では、本人の家族に対する不信感が解消され、対話と信頼関係を回復することが重要です。
家族との関係において、長期にわたってひきこもり状態の人に対して、説得や議論、叱咤激励を行っていることがあります。
こういう一方的な働きかけを嫌いますし、やめなければ不信感を両親に抱くようになり、関係を悪化させることになるのですが、家族もなんとかしようとしそのような関わりをしているケースが多く見られます。
その結果、そのような関わりの中、関係が悪くなっている場合があります。

大切なことは、ひきこもり状態をそのまま受け止めてもらい、既に起こっていることとして認め、焦って否定しないことです。また、本人と対話し、向き合う中で、当事者自身がそれまで肩身が狭い居候気分から抜け出して、家の中に自分の居場を与えられ、くつろいで過ごせるようにしていくことです。
家族と関わる上で、まず家族の苦労や思いをねぎらい受け止めながら、本人に効果的な関わりの方を理解してもらう家族支援が重要です。

まずは本人が安心できる環境を整え、その上で少しずつ本人が受け入れられる範囲で徐々に自立への働きかけを試みが大切です。

そこで、家族相談においては、この安心できる家庭を整える環境調整を目指し、家族とワーカーが対話し、試行錯誤し続けることが必要になります。

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