ひとことはなし95

2020 11 2
まだ僕が天理教校という学校の学生時の話です。
3年生になると、布教実修というのがあり半年間は実修所という所に住み、布教に歩くという期間がありました。

朝ごはんは顔が映るくらいのお粥。
お昼ご飯はなし。
夕ご飯も、朝と同じですが一品だけおかずがつきました。
なので、見る見るやせ細っていくのです。
この時くらい、食のありがたさを感じた期間もありません。

[隣の芝は青い]という言葉があります。
あくまで例えですが、空腹の時は目の前の人の食事の量は、自分より多く見えるのです。
食に係わる争いは昔からあると聞きますが、実際、食は、それくらい人間と密接に係っていることが分かりました。そういうことも布教実修における一つの体験となりました。

布教に歩くようになるまで、所内でお掃除を日々します。
それが「理つくり」とは分かりませんから、毎日毎日、所内のお掃除ばかりだと全く息が詰まりました。続く。

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