ひとことはなし132

 2020  8  28
僕が会長に就任して最初自分で決めたのが、
むこう3年間と仕切り1日1回はおさづけを使う。
というものでした。

おさづけを使ったかを記入する紙が残っていました。ほぼ毎日おさづけを使っています。しかし途中、ぽっかりと空欄がありました。恐らく、おさづけを使えない日々が続いたのだろうと思います。

昔の先生は、おさづけを使わなかった日は食事を抜いた。
という事を思い出し、恐らくその事からお昼ご飯を抜き出したのだと思います。

おさづけをとにかく使いたい、と思いながらの布教でしたから真剣そのものです。
理のない男が、ただ勢いだけで突き進んでいた時ですね。面白い話は沢山あったと思うのですが、ほとんど忘れました。

そんなある日、丁度教会で子供会をしている日でした。
電話が入り出ると、当時、既に信仰から離れていた方でしたが、その方の関係者からのおたすけ願いでした。

その方はその日、船で海釣りで沖へ出ていたそうですが、急に意識を失って倒れたと。すぐ近くの港へ帰り救急車で運ばれたが、既に命が危ないという状態でした。

すぐその病院へ行くと、まだ看護師さんがバタバタしていました。
そこへ僕が入って行き、その方の顔を見ると顔が真っ赤でした。
その方の名前を呼んでみると、両方の眼がそれぞれ違う方へグルグル動きます。これは危ないと思いました。

病名は脳幹血栓。この部分をやると命が無いそうですね。

看護師さんがいなくなった隙に、パンパンと手を叩きおさづけを取り次がせて頂きました。頭に手を置くととても熱いのです。
で、3度繰り返し、最後にパンパンと手を叩くと、それまで両目が違う方へ動いていたのが、急に両目で僕を見て、その方は気を失いました。

そこからは、連日歩いてその方が入院する病院へ通いました。
片道21キロ。
朝つとめが終わるとすぐ歩いて出ました。

僕が病室へ入ると奥さんはテレビをつけます。早く帰れ、という合図です。それでも連日通いましたが、ある日に行くとその方がいません。
看護師さんに聞くと、退院されましたよ。との事でした。
信仰を切ってますからそういう対応ですね。

その後は、この方のお宅へ何度か通いましたが、倒れた本人が不思議とある程度持ち直したので、こう言われました。
「会長、頼むからもう来てくれるな」と頼むように言われた事で、行くのをやめました。これが会長になり2度目のおたすけですね。

それからは、その方の奥さんが、その方の介護をされていると聞きました。しかし、その介護をしていた奥さんが、一昨年、今度はご自身が頭の血栓の病気になり、今では我が身さえどうする事もできなくなったと聞いています。
因みに、倒れたご主人は数年前に亡くなりました。

こういう方々を見ると、やはり信仰は切らない方がいいなと感じますね。
好きで信仰をする人は恐らく少ない。ですが、好きでない信仰をする事は自分の為ですね。

では終わります。拝

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タロ芋座右衛門
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