181 膝あてをくれた人

2024年9月7日

天理の学生時代の話です。

以前どこかで書きましたが、
20歳の時 不治の病気になった。

おやさまにたすけてもらおう。
そう決めた。

その時心定めをした。

内容は
毎日、神殿の回廊を拭きに来ます。
(それまでは自発的に神殿に行ったことは1度もない男)

又、寮生活だったので、
皆が寝静まったらトイレ掃除をします。
(使用はするが自発的に掃除などしない男)
この2点を決めた。

これは5年間やり通した。
病気がただ怖かったのだ。

で今がある。

で、先に書いたように、
当時、回廊拭きをしていたが、
拭く時四つん這いになる。

両手にはお布巾。それで廊下を拭く。

手にはお布巾があるから良いが
膝はズボンの生地があるだけ。
膝には相応の力が入る。

なので膝を擦り剥かないよう
膝あてなるものを膝にあてる。
膝カバーね。

毎日のことなので膝あてが次第にボロボロになる。

ある日、教祖殿まで拭くと、
膝あてを膝に固定するゴムがちぎれてしまった。
なのでここで断念。

「明日からどうしようか」と悩みながら
とぼとぼ回廊を歩いて南礼拝場へ帰っていると、
向こうから見知らぬご婦人さんが歩いて見えた。

すれ違い間際その御婦人さんが
「はい、これ使って」
と私にあるものを手渡した。

「なんだ?」と見ると、なんと新品の膝あて。
「あ、これ」と言おうとしたら、
そのご婦人さん遠く彼方に。

この膝あて、今も大事に持っている。
教養係にあたった時、廊下拭きに使用している。

おやさまが「これを使いなさい」
と、ご婦人さんを通して私にくださったものと捉えた。

不思議な話でした。


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タロ芋座右衛門
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