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読書遍歴(ミステリー多め)

スマホをだらだら見るよりも時間が有意義に使えてる感じがするので、大学生になってから、よく小説を読むようになった。通学時間、電車で読めるのがいい。大学の図書館で小説を借りてからハマってしまった。

特にミステリー・サスペンス系が好きで、叙述トリックやどんでん返しが大好き。いつも騙されては解説記事を読み、また読み返す、というのが楽しい。

読書家ですというほどたくさん読んでいるわけではないが、自分の読書遍歴を書いてみようと思う。



小説にハマるまで

中学生くらいまで、いわゆる「小説」をしっかり読めたことはなかった。
真剣に最後まで読む集中力がなく、「読んだ!」とは言えなかった。そのためどこか読書を敬遠していた。

自分で気になった小説を選んで、ちゃんと読みきったのは、中学3年の冬休み。
友達におススメされた『陽だまりの彼女』(越谷オサム)と、教科書に載っていて気になっていた『博士の愛した数式』(小川洋子)を学校の図書館で借りた。
特に『陽だまりの彼女』は、恋愛ものだけど伏線の要素もあって、とても面白かった。小説を最後まで一気読みして、しかも泣いたのは初めてで、思い出深い。

『掟上今日子』シリーズ(西尾維新)も、ドラマきっかけで読んでいた。イラストも好きだったため文庫本ではなく単行本で読んでいたのだが、まだ読書がそれほど得意ではなかったのと、単行本だとお金がかかるので、途中までしか買えていなかった…。


辻村深月

高校では結局一度も本を借りずに過ごしてしまったが、コロナ一斉休校で時間がありすぎたため、「小説読みたい!」と思い立ち本屋へ。
そこで『スロウハイツの神様』を読んだ。読書経験が浅い私には、前半はかなり長く感じてしまったが、後半の回収で一気に引き込まれた。辻村深月さんの小説は後半の伏線回収が気持ちいい。これで辻村ワールドにハマってしまった。

『かがみの孤城』は涙が止まらなかった。後半の回収がいくつもあり、驚きと感動でボロボロ泣いてしまった。辻村さんの書く中学生の心情や人間関係はめちゃくちゃリアルで、身に覚えがありすぎて毎回胸が痛くなる。
アニメ映画化もされていて、映画館にも見に行った。お話は分かっているのに、映像にされるとさらに泣けた。めっちゃよいです。

他にも『ツナグ』『冷たい校舎の時は止まる』『子どもたちは夜と遊ぶ』『ぼくのメジャースプーン』を読んできた。
中でも今のところ一番好きなのが、『子どもたちは夜と遊ぶ』。
事件が起きていくミステリーでちょっとグロい描写もあるが、人間模様もすごく丁寧に書かれていて、登場人物全員がいいキャラクターでみんな好きになった。絶対に気づけない「えっっ」となる真実や、辻村作品特有の大感動エピローグなど、大好きな要素が詰まっていて最高だった。

『ぼくのメジャースプーン』では、『子どもたち~』の登場人物たちのその後がちらっと見られるので嬉しかった。
辻村作品は、小説ごとのつながりがあり、読む順番ガイドなるものもあるため、それに沿って読んでいる最中だ。まだまだ気になる作品がたくさんあるので今後も読んでいって、いつか制覇したい!


ミステリー・サスペンス

大学生になり時間ができたため、大学図書館で小説を借りるようになった。そこで『ハサミ男』(殊能将之)を読んだのをきっかけに、叙述トリックのミステリーにハマった。「叙述トリック」とは、小説ならではの、文章だからこそできる仕掛けのことで、よく「映像化不可能」と言われるあれ。
『ハサミ男』は本当に面白かったから、おすすめしたい。ちょっとグロい描写もあるけれど、あの、前提が覆る感じがめちゃくちゃ面白かった。人間の思い込みの怖さを思い知った。

そこからは、「どんでん返しミステリー○選」みたいなサイトに載っている小説を、片っ端から読んでいる。
以下、大学生で読んだミステリー小説

・イニシエーションラブ(乾くるみ)
・アヒルと鴨のコインロッカー(伊坂幸太郎)
・葉桜の季節に君を想うということ(歌野昌午)
・向日葵の咲かない夏(道尾秀介)
・連続殺人鬼カエル男(中山七里)
・殺戮に至る病(我孫子武丸)
・死刑にいたる病(櫛木理宇)
・十角館の殺人(綾辻行人)
など

後半のラインナップ怖い。
『連続殺人鬼カエル男』はグロかったけど、展開に引き込まれた。オチもぞっとした。続編もいつか読みたい。
「グロすぎるけど叙述トリックが秀逸」と言われる『殺戮に至る病』は、グロすぎて逆にグロくなかった(?)。カエル男のグロさは想像できて嫌だったけれど、こちらはぶっ飛びすぎていて一周回っちゃった感じ。どんでん返しの部分はしっかり騙されたし、読み終わっても最初はどういうことか全然理解できなかった。でも気軽におすすめできない内容…笑
※決してグロいのが得意ではないです。


叙述トリックミステリーは、ただの読書ではなく、ガーンと脳が衝撃をくらう体験だと思っている。
何か違和感を感じながらも、物語が展開していき先へ先へと読み進めると、ある時パッと景色が変わる。今まで想像してきたものが実は違った、と良い意味で裏切られて、そこから新しい景色になり本当の物語が見えるようになる。
まだこのような小説は読んだことがないという人にも、この楽しさをぜひ味わっていただきたい。

まだまだ読めていない、気になっている小説がたくさんある。ミステリーにとどまらず色々な小説を読んでいって、マイペースに読書を趣味にしていきたい。

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