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初潮がきた日のこと

4年生のとき、生理が始まった。恥ずかしい気持ちでいっぱいだった私は汚れた下着を下洗いもせずに洗濯かごに入れ、そのまま当時通っていた習字塾へ行った。 家に帰ったら「おめでとう」と言われ、赤飯が用意された。 父にも報告がいったようで、父からは「友達とそういう話(生理の話)するのか?」と聞かれた。それに対して私は首を横に振っただけだったと思う。 とにかく、恥ずかしくて、嫌だったのだ。 ナプキンを持ってトイレに行くのが恥ずかしく、洋服まで汚すことがしょっちゅうあった。 それに

    • 育ててもらえたこと

      一人っ子の私は、大切に育てられたと思う。 小学生のときは毎週末にいろいろなところに遊びに連れて行ってもらえた。 外食もよく行った。 家計は厳しかっただろうと今となっては思うのだけど、私大を卒業するまで育ててもらえた。 食べるもの、寝る場所、住むところ、着る服に困ることなく、毎日お風呂に入ることもできた。 感謝している。ここまで育ててもらえたこと。 でも、私は母を愛せなかった。

      • 三回忌を前に

        年が明けたら、母の三回忌を迎える。 あれからもう2年か、という思いとまだ2年か、という思い、どちらもある。 三回忌ぐらいまではお経を上げてもらうものらしいから、一周忌と同じようにお経だけ上げてもらおうか、と父が言ってきた。 うん、それでいいよ。と答えた。 私としては別にどっちでもよい。結局は残された人間の気の済むようにすればいいと思っている。 墓参りは盆と命日付近の年2回のみ。 仏壇は父の部屋にあるため私はもう随分手を合わせていない。 亡くなれば良い思い出ばかりが蘇る

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