親しき仲に搾取あり。断る勇気を持つべき理由
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人間生きていると色々な人から色々な要求をされることがありますよね。
どうでもいい人からの要求なら断るのは比較的簡単です。しかし以下のような人達から熱心にお願いされたらどうですか？
・家族（親、兄弟、子ども、孫、夫婦などのパートナー）
・友人
・恋人
正直あまり引き受けたくないが、相手との関係を考えた結果渋々引き受けた。あなたにもそういう経験があるのではないでしょうか？
しかしここで注意しないといけない事があります。それは相手があなたとの関係を利用して無理な要求をしてきている場合です。
この要求は相手が意図的にやってきている場合もあれば、無意識にやっている場合もあり善悪の判断が難しいという特徴があります。
たとえばこのようなお願いをされて、モヤっとした経験はないですか？
・「家族なんだから、親の介護をするのは当然でしょ」
・「夫婦なんだからこれくらいやってくれていいでしょ」（家事や子育て、介護、金銭的負担の要求）
・「友達が困っているのに助けてくれないの？」とお金を貸してくれと言われる
・恋人という関係を前提に、いつも食事をおごらされたり、高額なプレゼントを買わされる。お金を貸してくれと言われる（断ったら別れる可能性をチラつかせる）
これらの要求の構造はこうなっています。
①自分と相手との関係性は簡単に切り離せない事が前提
②要求を断るということは、お互いの関係性が悪化する可能性がある
③それを避けたいなら、こちらの要求を断ることは難しいだろう
どうでしょうか？構造が分かりやすく見えるようになると、ハッキリ言ってかなり卑怯なやり方と思いませんか？
なぜなら表向きはお願いという形をとっていながら、実際はこのような背景にある圧力を利用して相手に自分の要求を無理矢理飲ませる。相手に要求が断られることなど考えていないやり方だからです。
冷静に考えてほしいのですが、お互いの関係性と要求の内容に正当性がないことがほとんどです。
・なぜ家族だからという理由で、介護をしないといけないのか？
・なぜ夫婦だからという理由で、様々な負担のかかる要求に応じないといけないのか？
・なぜ友達だからという理由で、助けてあげないといけないのか？
・なぜ恋人だからという理由で、お金を出してあげないといけないのか？
もし相手が本当にあなたの事を大切に思っているなら、このように言っても相手との関係は壊れないはずです。
「あなたと私の関係はたしかにそうです。しかしその関係とあなたの要求に一体何の関連性があるのですか？私はあなたの要求を断ります」
少し硬い言い方ですが、このようにキッパリ断っていいでしょう。
もし要求を断った程度で壊れる関係性なら、遅かれ早かれ壊れる関係性なのです。早めにあなたから様々な大切なモノを搾取する相手と縁が切れて、損失の拡大を防ぐことができると考えれば、むしろ良かったとも言えます。
あなたから搾取する相手と無理に関係を維持するのは、最終的には自分の人生にとって大きなマイナスを生む事になります。それがたとえ家族や友人であったとしてもです。
そんな相手と無理に一緒に付き合うくらいなら、一人の時間を充実させたほうがよほど良いです。
私達人間の悩みの多くは人間関係から生まれます。
まずは自分を大切にする。そうして余裕が生まれると、本当に自分の事を大切に扱ってくれる素敵な人間関係に不思議と巡り合う事ができるものです。
あなたとの関係を前提にした要求に対して、嫌なものはキッパリ断る。それで壊れる関係など所詮偽物であったと割り切る。
これが自分の人生を充実させるために必要な考えです。
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