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ジム二つのその後 BBAの呪い【ファイナル】

後編から続く)ハッ、また間が空いてしまいました。なんてことはない、忙しかったのです……。

 さて、私の最大の味方である方が天国に召されて3カ月が経ちました。前回お伝えした中傷言い逃げ、“やることはジムだけ暇BBA”に対抗する手段であるジムについては、あれからいくつかジムの体験入店にも出向きましたが会員登録は保留しています。ジムに通うついでに飲みに行くのか、飲みに行くついでにジムに通うのか自分でも訳が分からなくなってきたのもあるからです()。

 先日は、区が開催しているウオーキング教室にも参加しました。なんと、運動後に銭湯にも入れて参加費は520円(銭湯利用代)のみ。コーチの指導のもと川っぺりを2時間、計4キロ歩いたところ、大量の蚊に刺されました。しかも初心者向けって書いてあったのに、参加する方皆さん(爺さんと婆さん)「東京マラソンが~」とか言ってるセミプロの方々じゃないですか(汗)。当然ついていくだけでいっぱいいっぱいで筋肉痛に……。

 しかし歩き方については勉強になりました。この日は参加者が少なく、1人のコーチに生徒が2人というセミパーソナルスタイルだったので、かなりしっかり指導していただけたのです。歩く姿勢とか目線とかね。

 で、本題です。ジムと並び、「BBAを呪う時間の代わりになる有意義な暇つぶし」のアイデアの1つ、ボランティアです。NPO団体により隔週で開催されている子ども食堂に2回参加しました。

 子ども食堂を題材にした漫画や映画は割と見ていて、家庭に問題があるお子さんがご飯と一緒に遊んだりご飯を食べたりする感じなのかな~とイメージしていました。が。お子さんたちはほとんどパパやママと一緒に参加しています。一見、家庭の問題とは無縁な感じ……? 社交場としても機能しているのでしょう。

 ボランティア活動のメインはお子さんと遊ぶことです。足が悪いから追いかけっことかもできないし、酒のせいか痴呆入ってきたから勉強を教えることもできないし、トランプやったりレゴのブロックで遊んだり、なんかそんな感じ。自分の無能さを改めて思い知らされたけど、お子さんと話すのはとても楽しい。誰かのお役に立てるのは嬉しい。特に未就学の子どもたちは裏表がなく(?)気を使われることがないので過ごしていて楽です。濁った気持ちが浄化されるような気がする。 

 ボランティアに参加しているのは女性メイン、1割くらいの男性は20代の学生、または60代の有志という感じで私の出会いのターゲット()になりそうな40代後半の男性の姿は皆無でした。いやいや、ボランティアに出会いとか求めるものではないし。……とか言いつつも、地元では出禁祭りで息を潜めて(?)暮らしている私、新たな居場所的なものが欲しかったのも事実です。

 当然ですがボランティア中に酒とタバコは無理なので、私はある程度キリの良いところで離脱して酒とタバコがOKな酒場に出向いています(ボランティアは出入り自由だから為せる技)。1度目のボランティア参加日に初訪した酒場が気にいって2度目も赴いたところ、なんかとてもタイプな感じのお客さんを発見しました。

 4人グループで見えていて、年の頃40代半ば? の彼以外は70代くらいかな。何がアレって、その方は声が素敵~(盗み聞きしていた)。会話の内容もその方だけは下ネタに走らずスマートで聞き上手。あと、なんだか服装もオシャレっぽかったような。店の構造上、後ろ姿しか確認できませんでしたが漂うイケ中年オーラ()。ほかの3人は店の常連ぽかったので、もしかしてまた一緒に来るかもしれない! なんて思ったらボランティア(と、飲み)に行く意欲がますます高まりました()。

 そこではたと気づいたのは、これまで70代以上の既婚男性は私のアウトオブ眼中だったものの(あちらもそうだろうよ)、ご高齢の方のお子さんとか! お友達には!! 独身かつ年齢的にお若い男性もいるのでは!?!? ということです。もしもアウトオブの方と親しくなれば「うちの息子(友達)の嫁に……」なんて言われる可能性も0ではない……はずっ! 千里の道も一歩から。急がば回れ。棚からぼたもち。葱を背負って来る鴨の懐に入ろう作戦です(ちょっと違うか)。

 ……まあ、そんな作戦も離婚話が進まなければ遂行できないのですが(苦笑)。たとえ離婚が成立してもソロ生活に慣れきってしまったため誰かと一緒に住むのは嫌だもんし……。

 そんなことをしているうちに、私を散々Disった中傷チビ裏切者ジムしかやることない田舎住み意識高い系晩婚専業主婦噂好きBBAへの呪いは薄れていきました。まあ、そんな方の不幸を願ったところで私にメリットは1つもないし。

 今回の大事な方の死、そして呪いを通じて改めて思ったのは、みんなに好かれなくても、嫌われてもいいじゃん、ってことでした。悪口や陰口、誰かを叩いてマウントを取ってくるような人や店に合わせて無理しても、排除されて悩んでも時間の無駄です。それよりもお花を買ったりサツマイモとかラーメン食ったり漫画を読んだり掃除したり、誰かを好きになる、なられる方がよっぽどメンタルが安定します。

 いろいろありましたが、呪いから解放された私は元気です(犬も元気です)。余談ですが先日、法事があって実家に帰りました。投資のプロであり会社を経営している叔父といろいろ話せたし、叔父の事業継承や所有しているマンションを私に贈与したいという話も直々にありました。結局、誰がどんなに私を嫌っても私はどうにかなるから、マウントやDisっても無駄ですよ~()と上から強がってこの章を締めくくります。

 あと、法事でお坊さんが「寿命というのは寿に命と書きます。だから悲しいことではなく、喜ばしいことなのですよ」みたいなことをおっしゃっていて、ははぁ~、なるほどなと思いました。
【完】

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