北海道から北陸へ 幸せ探しの一人旅 福井、石川 10/7(6日目)
10/7福井県、石川県
早朝友人がホテルに
昨晩の42年ぶりに再開した友人がホテルに尋ねて来るというので、来る前に出発準備をして、とりあえず部屋を綺麗にしていた。
7時30分くらいに昨晩の友人が現れた。
ホテルの一階からコーヒーを部屋に運びくつろいだ。福井県名物、羽ニ重餅(はぶたえもち)を携えてわざわざ部屋まで来てくれたのだ。なんと律儀なんだろう。
会話の中で自分の事を居心地が良いと言ってくれた。彼と話をしてもこちらも居心地が良いと感じていた。
同じものを感じたていたのだろう。世の中、いろんな人間がいるが居心地が良い人とは長く付き合えると思う。居心地の良い友人が一人でも多くいればある意味幸せな人生だとも言えるのではないかと思う。
友人はホテル下の駐車場まで来てくれ別れを惜しんでくれた。まだ手を振ってくれている。
だんだん彼が小さく見えていく。
二人目の友人との再会
次はもう一人の大学の友人に会いに、石川県の白山市に行くことにする。眩しい緑の田園地帯が国道沿いに続く。10時くらいに白山市に到着した。友人に電話をしたらすぐ近くだと言う事が判明。
家が分からずあちこち探していたら急に右横から声をかけられた。彼は横に立っていた。42年ぶりの再会である。
家の中に通され奥の畳の部屋で腰を下ろす。テーブルを囲みアルバムを眺めながら昔の話に花が咲いた。
昼が近づいてきたので、約束の金沢市を案内してもらうことにした。
金沢市内観光
自分の車に友人を乗せ、まず兼六園に行くことにする。
金沢の中心街の駐車場に車を置き兼六園へ向かう。入り口に近くにたくさんの観光客が入っていく。その後に着いて行き手当たりしだい写真を撮る。
ことじ灯籠、雁行橋、根上松、明治記念之標、霞ヶ池などを見学する。
霞ヶ池の辺りに茶店があったので入ってみる。古風な感じでしかも名所の霞ヶ池を目の前で見れて昼食ができるなんて感激。
蕎麦を注文する。池や自然を見ながら友人と昔の思い出を語り合った。少し暖かい秋風を感じながら池の澄んだグリーンに心を清められ時間は過ぎて行く。
次は金沢城に行くことにした。前田利家が織田信長から能登を与えられ、そして豊臣秀吉から北陸を任され金沢城に入城したらしい。天守閣はないが、屋根瓦も白い白亜のお城に美しさの片鱗を見る。
そして最後はひがし茶屋街に行く。
前田家の12代めが城下町に点在していた茶屋街をまとめて作ったところらしい。格子戸でレトロな街並みに酔いしれる。
友人から聞いて、お土産を小出という店で買う。とても感じの良い店で北海道に帰省する頃に合わせて製造、発送してくれるからありがたい。
帰り道、梅の橋を渡る。浅野川にかかる木製の橋。二人で時間の流れを噛み締めるかのようにゆっくり歩く。
大学の時はI年間、同じきつい寮でしかも同じ地獄のように厳しいテニス部に所属していた。北海道と金沢、普通ならば交差しない人生だったけど不思議な縁で同時期に同じ場所で汗まみれの青春を過ごした。
しかし時を超えて今、友人と二人で金沢の町を歩きながら青い空を見てると辛い記憶しかなかったテニスの思い出がちょっと甘酸っぱいオレンジジュースのような思い出に変わっている事を感じた。
時間がもっと遅く進んでほしいと思った。別れる時が迫っていることは二人とも感じているようだった。
駐車場に戻り友人の家に帰った。
友人と握手して別れを告げる。心のどこかに言い足りない言葉を探すが車はゆっくり走り出す。角を曲がると友人の姿はもうなかった。
白山の道の駅で車中泊する事を友人から勧められたが、能登半島に近い道の駅「源平の郷 倶利伽羅塾」に決める。どんどん日本海を登って行くが途中から山の方へ方向を変える。7時過ぎぐらいに到着。
この道の駅の中に350円の温泉があるらしく、タオルを持って温まりに行く。湯から上がり車の中でさっきコンビニで買った夕飯を食べ眠りにつく。
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