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憎い焼きそば


久しぶりに母の焼きそばを食べた。
(写真の焼きそばは母のものではありません。)

母の焼きそばはまずい。

野菜の量が多くてずーっと炒めるから水分が全部出ちゃってキャベツ、ピーマン、もやし、にんじんが色あせてぐったりしている。
豚肉は水分のせいで硬くなってる。
麺は短くなってべっちゃりしてる。
ソースを入れてるはずなのに野菜のせいで味がぼんやり薄い。

子供の頃の夏休みとかによく出てきてがっかりしながら食べた記憶が甦える。

なぜかふつふつと怒りが湧いてくる。
なんでだろう?
イライラして落ち着かない。

こんな時はクリーニング
愛してます
ありがとう
ごめんなさい
許してください

念仏のように繰り返す。

なかなか変化がない。
やっぱりうんざりする気持ちが消えない。

なんとなくわかったことは、たかが焼きそばなのに根深いものがあるということ。

憎い焼きそば

いつかいつの日か懐かしい焼きそばになるのかな

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