深夜二時、冷めた紅茶
なにをしようとしていたんだっけと、ふと思う。外商で買ったカーペットの上に、散らばった無料配布。丁寧に置かれた小歌集。
箔の施された外箱に、二つ折りの言葉たちを仕舞っていく。
父親のいびきと扇風機のモーター。冷め切った紅茶はノリタケのティーカップに丸く線を残していった。
イヤフォンをする。有線ではなく無線。タイプCに変わったせいで、これまで使っていたお気に入りのイヤフォンが使えなくなった。三千円くらいしたそれなりのイヤフォン。
仕方なくその半分の値段の無線を接続した。別の機械同