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女子大生、インドの下水処理場へ【インド留学🇮🇳】
この記事は以下の記事に続く内容です。
記事を開いてくださりありがとうございます。
前回に引き続き、インド留学記を書いていきたいと思います。
前回の内容は
・インドの知るカフェ
・サリー体験!
等について書いいるので、ご覧ください〜
簡単にインドに行くまでの経緯
前回も紹介しましたが、私はIITH(インド工科大学ハイデラバード校)に留学するためにインドに行きました。
IITHは世界でもトップクラスの頭脳を誇る学生が集まる名門大学…
そんなIITHへ留学するプログラムが大学で発表されて
ずっとインドに行きたかったこともあり、
こんな機会を逃すわけにはいかまいと大学一年のこの夏に10日間渡印することになりました。
(詳しい内容はこちらをご覧ください)
インドの下水処理場
4日目はようやく校外に出られることに!
というのも私は主に授業を受けにインドの大学に来たため、それまで外に出る機会がありませんでした。
また、やはり何も知らない日本人が街に出ると色々危ないと考えたからなのか、インド側の先生が外に出ることを慎重に考えてくださってたためもありました。
これまでに見たインドの街は、空港から大学まで送られてくる際にバスから見えた深夜の高速道路のみ。道がえぐいほど凸凹してるなとか、政治の看板多いなとかそういったことだけで、暗くてほとんど見えてませんでした。
私はこの目で ”本当にインド” を見るためにインドに来たため、気分は最高潮。
本日は “校外学習” という名目でインドの下水処理場に向かうことに…!
異国の、しかもインドの下水処理施設を見られるなんて、、こんな経験なかなかできないじゃないですか。
日本との違いは何なのだろう、
どうやって日本の何十倍もの量の水を処理しているのだろう、
どうして問題が起こってしまうのだろうと色々考えが膨らみ、それが今からわかるのだということにめちゃくちゃ気分が上がります。
バスに乗り込んでいざ出発
30人程度が乗り込めるバスに乗って行きます。
インドのバスの特徴はカーテンがないため明るいことでしょうか。またシートベルトはありません。どんだけ道が凸凹していようが飛ばされようが自己責任。
椅子はふわふわで今にも寝られそうな感じでした。(ただ夜に十分に眠られていないだけです)
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窓から見えるインドの様子
まず一枚目
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このような大きな看板が道のあちこちに見られます。この看板、注目して欲しいのはいろんな人の顔が載っていること。そして彼らは政治家だということ。
この写真にはモディ首相が写っていますが、この看板に写っている人たちは “モディ’s party” だとインドの友達が言ってました。
日本で総理の顔とその側近らが映る巨大広告があちこちにあるなんて考えられませんね。インドらしいですね。
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次に2枚の写真。
ここではオートリキシャと街のスカスカ度に注目して欲しいです。
インドだけあって、周りはやっぱりリキシャかオートバイが多い。黄色のボディに黒い屋根が特徴です。あるリキシャには8人くらい無理やり乗ってて面白かったです。
(リキシャのお兄さん方はバスの中に東アジア人がいるのを見て何度見もしてました。インドの街中あるあるだと思います。)
また、インドって街によって全然顔色が違うんですね。私のインドのイメージってまさに “ガンジス川” 、”人の森” でした。どこ見ても人しかいないってなるんだろと思っていましたが、こちらの道はとても空いています。
郊外だったからだと思いますが、この辺りの道路は本当にスカスカでした。ただ、ハイデラバード市内に近づくにつれてどんどん車が多くなって行き、最終的にはちゃんと道が埋まっていました。
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三つ目は道のそばにあるお食事処。このようなお店が至る所にあります。店先に簡単なホットスナックが売っていて、中にも店があるのかなぁという感じです。
車は綺麗に整列してあって意外でした。
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こういった小屋がよく見られました。また道路も郊外に行くにつれて整備されているところが少なくなっていきます.やはりまだまだ発展途上という感じがします.都市に近づくにつれて高い建物が見えていきますが,郊外は畑や田んぼ,このような小屋が道路を囲んでいます.
都市の構造,発展の仕方はどこも世界共通なのですね.
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左の赤い置物には"trafic police"という字が見えます.なんだろうがたくさん.
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市内に近づいていくとどんどん建物が高く、密度も高くなって行きます。
こんなふうに窓を眺めたり、趣味の旅ノートを書いたりしながら1時間ほど揺られます。それまではずっと曲がることもなく,一直線だったのですが、急に左折することに。
その場所には鮮やかな門がありましたが、そこがまさかの下水処理場であるようです。
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右に見える看板はおそらく新築マンションの宣伝.家族の写真とマンションが載っています.
コラム 〜インドの免許事情〜
インドの友達がインドの免許事情について教えてくれました。
免許持ってるか聞いたら持ってるよ!とのこと。ただオートバイのみといっていました。
私は交通に興味があって、インド渡航前に道路状況についても調べていました。その中で、免許事情が特殊だとか。それも、免許を取るために自分のオートバイで免許センターまで行って、試験を受けて取得するという。つまり、取得前にまずまず乗っちゃってるという日本ではあり得ない状況があるそう。
それが気になって友達に聞いたら、本当にそうでした。めちゃめちゃおもろい。
ちなみに大体私の友達の半分がオートバイの免許を持っているようだったので大学生の免許保有率は半分くらいなのかな?
下水処理場に潜入
下水処理場につくや否や,「足元に気を付けて!」といわれます.
というのも,下水は地下のパイプを通って処理場にたどり着くのではなく,トラックに積まれて運ばれてくるそうです.
そのため,トラックから運び込むときに漏れてしまうこともあり,地面には運ばれそびれた下水が流れています.
ただこの下水処理場は主に工場排水を取り扱っていると言っていたので,生活排水ではないと思います.
足元に注意しながら初めに向かったのは所長室.
所長室ではお菓子をいただきました.
これがなんと,インドの代表的なお菓子.
インドのお菓子は甘いと聞いて,インドに来る前にYouTubeでインドのお菓子動画をあさっていたのですが,その際に紹介されていたお菓子をいただいました!すごく気になっていたのですがなかなか街中に出られていなかったので,出会ったときに非常に感動しました.
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銀がついているお菓子が有名なお菓子.インドに来て甘さの感覚がバグっているのかわかりませんが,ちゃんとした甘さですごくおいしい.
四角い茶色いものはしっとりとしたクッキーでした.先輩曰く,味は歯磨き粉見たいといっていました.
そしてこちらでもマンゴージュースmaazaが登場.このジュースは初日を除いて毎日授業中にいただくジュースになっていました.そのため「こんなところにもいるのか!」という感じです.知っているジュースが出てきて安心感もある.
下水処理施設には研究所も
所長室の後に連れていかれたのは研究所.品質保持の観点からか,研究所が併設されています.
一緒にインドに行った先輩は水環境の研究室にいらっしゃる大学院生の方々でしたが,その方たちも研究所の設備が研究室と変わらないと驚いていました.
そこには特に日本製の実験機械がよく見られました.(別に日本びいきしているわけでもなく,本当に性能がいいから使っていると言っていました.)
下水処理場ではマスクが必須
研究所でどのように水が処理されているのか学んだあとは,実際に処理施設に行きます.
運ばれてきた水は初めに大きなタンクに集められます.このタンクの周辺がやはり匂いが一番強いです.薬品の匂い?がそこらじゅうで感じます.何度か行ったことのある先生でもマスクなしでは耐えられないとおっしゃっていました.
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インド独特の処理方法
日本の処理場と違って,こちらの下水処理施設では大量の水を限られた資源の中で処理しなくてはなりません.
私たちはこの下水処理施設に向かう前にインドの下水に関する講義を受けていたのですが,【限られた中で工夫していく重要性】を強くおっしゃっていました.
人が生きていく中で,街が成長する過程で快適な環境を作る際には実行力,統率力だけじゃなくて,発想力が必要で,その発想力を養うために知識って蓄えていく必要があるんだなと強く感じました.
そんな中で発想力を感じる光景が下水処理施設の中にも見られました.それがこちら.
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微生物処理等行われた後の水が集められる場所です.
こちらの工程では,水を空気に触れさせる必要があるようで,なんと下から思い切り圧力をかけて,噴水のようにして水を空気に触れさせています.この水槽が6個くらい並べられていました.(私は鼻が慣れたのか,匂いはあまり感じませんでした.)
この周辺では常にごうごうとした音が鳴って水がスプラッシュされていおり,ある種のカルチャーショックを感じました.
ただ,これも本当に資源がない中でどう工夫していくのかを体現してるものだと感じます.日本でこのような処理をする必要がないのは,まずまず根本的な処理方法が違うからのようです.一方インドではより安く,水を処理していくためにこのような工程があるそうです.
初めてのカルチャーショック
インドに来る前から「インドはそもそも違うんだ」と思って,トイレットペーパーがないことや当たり前に水が飲めないこと,距離感が近すぎることも全部インドとして受け入れていたし,むしろそれを好ましく感じていました.
一方,このような下水処理施設を目の当たりにして,初めて少しカルチャーショックを感じました.ただ,カルチャーショックは否定的な意味でもなんでもなく,単に驚いたということ.
そもそも根本的に資源が足りていない.そのためにはありとあらゆる工夫をして現在を過ごしている.成長する街の一端に直に触れられた気がしました.
そうやって帰りのバスから見えるインドの日常はまた違って見えました.
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以上で【女子大生、インドの下水処理場へ】を終わります。
長い中最後まで見てくださりありがとうございました!