母、きたる。
半年ぶりに母が遊びに来た。
半日くらいをかけて来る母。普段は弟と暮らしている。
二日一緒に過ごして、今朝見送るとさすがに寂しくなった。
優しくできなくてごめんね…と思ってしまう。
観光して回るけど、一緒にいて特にワクワクしないから、つい適当になってしまう。
仲がよくない訳じゃないの。
わたしが一緒にいて楽しめる相手、というのがそもそも少ないのだ。
そう思うとホントに亡くなったパートナーは稀有な存在だったなあー。
若い頃、よく「僕みたいな相手は他にいないよ」なんて言われて、
「どうだかなあ~?」と懐疑的だったけれど、当たってたのね…
一緒にいると楽しかった。
お気に入りのタオルケットにすりすりしてるみたいに心地よかった。
こころの肌触りが良い感じ。
なんて貴重な存在だったのだろう…
これは相性だと思う。努力ではカバーできない部分。
母は、数年前に夫であるわたしの父を亡くした当初、
「でも、あちこち連れて行ってもらったから…」
と自分の心を無理に納得させようとしているように呟いていた。
あれはどういう気持ちだったのだろう。
喪失感はひとそれぞれなのだろうな。
思い出を語り合える相手を失うのはつらい。
このつらさは共感できると思う。
記憶を分かち合う相手を失うことは、思い出そのものの喪失のように切ないのだ。
次に母が遊びに来たらどうしようかな…
母といて楽しいのは何かを一緒に作っている時だ。
カーテンを繕ったり、余った毛糸で食器用たわしを編んだり…
そんな、一緒に作業するのは楽しいの。
せっかく来るのに家にこもっているのは勿体ないから、次回は何か一緒に体験しに行こうかな。こうして綴っていて思いつきました。ありがとうnote。