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地域づくりの麻薬


一投稿目だけど、2023年の振り返り。

今年はたくさんビジネス書を読んだが、一番影響を受けたのは、木下斉さんの『地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門』。

木下斉さんを知ったのは、今年の夏頃。
それから木下さんのnoteを遡って読み、書籍も数冊購入させて頂いた。
読むたびに心がえぐられ、目が覚めた。

木下さん曰く

補助金を貰うからこそ事業計画がいい加減になり、そのうち何をやるのにも補助金がなければ事業を立ち上げられないような状況に陥り、さらにもっと額の大きい補助金を求めるようになる。
補助金は麻薬と同じ弊害があるのだ。

『地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門』P316

行政の事業を請け負ったり、補助金を申請する立場で働く私は、まさに麻薬中毒者だった。私の周りも多くが中毒にかかっている。
予算申請通り、仕様書の通りであれば、成果がなくても誰の懐も痛まない。「やった感」だけで事業が終わる。
補助金が貰えればやる、貰えなければやらない事業しかしていない。新しいことを始める時も国のどの予算が使えそうかというところから考える。末期症状だ。
不勉強な私は、その症状に全く気付いていなかった。
今となっては恥ずかしい限りだが、地域にとって「良いこと」を精一杯しているつもりだった。

でも、どこかでおかしい、費用ほどの成果があるのかと思っていたから、木下さんの記事や本を読んで心がえぐられたのだろう。
おかげで気づけた。
気づいたら変わるしかない。

仕事の基本は「自分で商品・サービスを使って、お客様からお金をいただき、予算を作ること」。
もしかしたら、自分は地域づくりではない分野に
進むかもしれないが、来年は小さなところから、本気で身銭で社会に貢献する商品を生み出す仕事をしていく。自分への約束だ。

#地元がヤバい本 #木下斉



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