#012 日商簿記3級対策 第11回 「通貨代用証券・現金過不足」
こんにちは。奈須大貴です。
本日17時に、私が運営していますYouTubeチャンネル「会計リテラシー向上委員会」に日商簿記3級対策の第11回目となる動画を公開しました。
※動画は、こちらよりご覧いただけます。
前回までは、商品売買についての解説でしたが、
今回からは現金預金についての解説となります。
そして、現金預金の初回となる今回は、
「通貨代用証券・現金過不足」について、解説しています。
この記事では、本日公開の動画のテーマである「通貨代用証券」について、ポイントを書いてみましたので、良かったら読んでみてください!!!
■はじめに
皆さんは、現金と聞くと、なにを思い浮かべますか?
1万円札や5千円札などの紙幣を思い浮かべる方もいるでしょうし、
500円玉や100円玉などの硬貨を思い浮かべる方もいるでしょう。
いわゆる通貨ですね。
紙幣や硬貨といった通貨を目の前にして、
「それは現金でない!」などという人はいないでしょう!
誰もが「それは現金だ」と思うはずです!!!
では、目の前で送金小切手や郵便為替証券を見せられた場合はどうですか?
多くの人は、「そもそも、それはなんですか?」と思うでしょう。
さらに、「これは、現金ですよ!」と言われたらどう思いますか???
「はぁ???そんなもん、現金のわけねぇだろう!ふざけんな!」
きっと、多くの方がこのように思うはずです!!!
■「簿記の世界の現金」>「日常生活での現金」
しかし、簿記の世界では、
「送金小切手」や「郵便為替証券」も現金として扱うことになっています。
「送金小切手」や「郵便為替証券」は、
金融機関ですぐに現金に換えてもらえるものだからです。
この金融機関ですぐに現金に換えてもらえるもののことを
「通貨代用証券(つうかだいようしょうけん)」といいます!!!
通貨代用証券は、すぐに現金に換金が可能なんだから、
それはもう現金と一緒でしょ!ということです。
なので、
簿記の世界の現金=「通貨(日常生活の現金)」+「通貨代用証券」
これは、必ず知っておきましょう!!!
図にすると、こんなイメージですね!
上記の図にも、書いていますが
「通貨代用証券」の代表例として、以下の3つが挙げられます。
・他人振出の小切手
(→他人振出というのがポイント!!!)
・送金小切手
・郵便為替証券
簿記3級の問題を解くときに、
これらを受け取ったという取引があった場合、
「現金」という資産の増加と考えて、仕訳をすることになります。
■例題
最後に、例題を見ておきましょう!!!
「A社に商品100円を販売し、代金はA社振出の小切手を受け取った」
この取引を仕訳にすると、
「(借方)現金100円/(貸方)売上100円」 となります。
(取引の2面性→現金という資産の増加、売上という収益の発生)
仮に、「A社に商品100円を販売し、代金は現金100円を受け取った」
という場合でも、仕訳は全く同じです。
なぜなら、通貨も通貨代用証券も、
簿記の世界では、「現金」として取り扱うからですね!!!
■まとめ
通貨代用証券というのは、
簿記3級を学び始めて間もないころに出てきますので、
最初は、なんのこっちゃわからないと思います。
しかし、簿記3級の試験では、当然のように出題されます。
なので、通貨代用証券については、
「①どういうものなのか」
→金融機関ですぐに現金に換えてもらえるもの。
すぐに現金に換金が可能なんだから、それはもう現金と一緒!
「②代表例」
→他人振出の小切手、送金小切手、郵便為替証券
「③受け取った場合の勘定科目」
→現金(簿記の5要素は、資産)
この3点は、是非とも、押さえておきましょう!!!
■最後に
いかがだったでしょうか???
私が運営するYouTubeチャンネル「会計リテラシー向上委員会」では、
現在、日商簿記検定3級の対策動画を順次公開中です。
簿記3級の勉強を始めてみたけど、よくわからないという方は、
是非、私のチャンネルの動画を見てみてください!!!
特に、「仕訳についての基本的な考え方」は重要でして、
これを理解しないまま学習を進めていくと、
すべて暗記するしかなく、簿記がつらいものになってしまいます。
仕訳についての理屈(基本的な考え方)を説明できないという方は、
以下の2つの動画だけでも見てほしいなと思います!
①「簿記の5要素」と「仕訳の基本的な考え方」
②例題を使った仕訳の基本的な考え方
動画を見終えた後には、
仕訳の基本的な考え方がマスターできているはずです。
仕訳の基本的な考え方がわかれば、
きっと、簿記の勉強が楽しくなるはずです!!!
ということで、今回は「通貨代用証券」についてでした!
最後まで、ご覧いただきありがとうございました!!!