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夢の中へ

誰かが言った。世界を救えと。大魔王プーチンや習近平を倒し、この世に光を与えよと。
目が覚めて最初にした事は裏口のドアを開けてタバコを2本吸った事。
それから洗濯機を確認し、あ、干してないね。
カゴに洗濯物をぶち込んで2階へ上がる。幸い息子は滅多な事では起きないので、おもくそまたいでベランダに出る。
なぜかタオルとパンツは均等に干さないと気が済まない。
今日は遅番なのにえらく早く起きてしまった。
目玉焼きを焼いておくと俺の株が上がるな。と思いとりあえず3つ。娘は黄身が硬い方がいいので蓋をして蒸す。すまん。息子よ。
そのあとバウンティラッシュのログインボーナスだけもらい、もう一度外に出て裏口でタバコを吸いつつぼんやりと「あー。仕事行きたくないなぁ。」と思っていると30分はあっという間に過ぎる。
どうも俺は年寄りの霊がついているらしい。多分助けられなかったあの温泉宿のばあさんだ。
などと分かったような事を言って、ぼんやりと考える。
「やっぱり戦争が起きるのかな。」今はそのことばかり考えている。
自分は戦争に行かないくせに若者が…。と言っている奴らに辟易する。末期は後ろから撃たれてるんだぜ。上官は。とよく聞かされた話しを繰り返す。
そうこうしているうちに妻が降りてきた。
「目玉焼き作ったの?ありがとう。」
よし!3ポイントゲット!
というのは何のポイントだ。次に子どもを起こすのだが、俺が起こすと必ずキレる。ここはうまい具合に妻に任せる。
「またタバコ?」
これで4ポイント減った。
テレビではイスラエルの空爆のニュースがやっているがひととおり終わるとジャニーズのニュースに切り替わる。自然災害のニュースの後にはホームランのニュースに切り替わる。
このコメンテーターのひとたちはどんな心持ちなのだろう。切り替えが早いのがプロなのか。
予定調和と環境破壊。
そんな事しか浮かばないのは自分がおかしいからなのだろうか。
どっかの誰かが泣いている時にどこかの誰かは笑っている。つい昨日まで泣いている子が今日は嬉しそうに話しをしているのかもしれない。

そう思うと人が嫌いにならなくなるよ。
電車を待ちながらそう考える。
仕事はしんどいけど、9時間経てば終わるから別にいいんです。
もっとつらいひとたちを助けてやって下さい。
いつも眠い🥱
仕事が終わった電車でそう思いました。
魔王たちは今でも笑っている。
俺もたまには笑う事あるよ。

あたまの中で3万人くらい7階から放り投げてます。

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