転職して思うこと③
高校卒業後、埼玉県の工場で働きながら情報処理の専門学校に3年通いトータルの学費120万円を給料で全額支払った。
自由になるお金は月に7万円くらいだったが、同じ境遇の友達と毎日楽しく過ごした人生で一番キラキラした時間だ
この時身に付けたパソコンの技術は一生ものになった
前職の工場仕事でも資料や明示する表示物などを率先して作れたし、得意げにエクセルでグラフとか作って正社員が感心して重宝されていたと思う。
1日中立ち仕事をする中で、何回か事務職になりたいと求人を検索したが給料はものすごく安く転職する気にはなれなかった。それゆえ社内の事務職の女子をうらやむ気持ちが強くなりどんどんコンプレックスを広げていった。
退職して初めて3か月の非常勤の仕事をしたが公務の事務仕事はすべてが新鮮で楽しかった
まず上司となる職員の人がみな優しい、勝手な想像だが高給とりだもの心に余裕が生まれるのだろう、きついことを言う人はいない。失敗してもびっくりするくらい優しい。上司や部下がお菓子を準備してくれて自由に食べてと笑顔で勧めてくれる、その優しさは上にいけばいくほど広くなり繁忙期20人を超える非常勤全員に所長ががジョアを差し入れしてくれた時には本当に感動した。
そしてそもそも仕事量が圧倒的に少ない。非常勤というのもあるのだろうが自分の感覚では前職の3分の1くらいだ。本当に自分は必要なのか疑問に思ったこともある。これがお役所仕事ってやつか
14年間作業着で仕事をしていたので、オフィス用の仕事服を全然持っていなかった。職場では私服での仕事になるためそれっぽい服を買うのがうれしかった。買ったばかりの服を着て公舎でパソコンを操作する自分の変わりようにものすごく酔った。もちろん職場の人は非常勤だとわかっているが、来客からすればお役所で働く職員にしか見えないわけで、知り合いがくればいいのにと、毎日期待していた。
今の職場の求人は4人で予定の締め切りより早く求人を取り下げたので応募が殺到したのだろう。案の定わたそは不採用だった
条件が合う求人がなく家業を手伝って悶々とした生活を送っていたら採用者の中で辞退者が出たとのことで繰り上げ採用になった。
のちに歓迎会で今回の応募者が17人いたことを知り自分の強運ぶりに感謝したのだが、ふと今日それだけではないんじゃないかと思った
短期とはいえ非常勤の仕事を3つ経験してきたし、パソコンの資格もあって長く会社に勤めた経験もある。44年生きてきたわたしのすべてを評価して採用になったのだ。だからもっと自信を持って今の自分を誇るべきなんだ
来年の更新目指してがんばろう