霹靂

あゝ
突然の霹靂の音
おどろく声の震えさえ
追い越してゆく
偶然か必然か
わからぬ
どしゃぶりの雨

真っ暗な部屋の片隅に
ひとり
ラジオもテレビもない
このひとつの部屋に
ひとりさ
小さくて丸い出窓から
入る雷光だけが
時間のながれを
示している
ぼくがここにあることを
しめしている

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