若鮎
夜明けに向かうこのきもち
ほらやがて
やさしさに変わるからと
春のうららに歌い出した
この歌の心地よさよ
幼い心は色褪せぬ
あんな恋をしてみたいものだなと
暁の空に願えしも
4月の風が
風車を回しているよ
風を切るわ
この夢の中
行方知らずの
あなたを探して
そして花は揺れる
この雲の下
けやきの老樹に
もれた光を感じていたい
若鮎の背びれ
かがやく季節に
鍋につめこんだ
すてきな春の味
散りゆく散りゆく
花びら散りゆく
あゝ この道は果てぬ
あんな彼女に出逢ってみたいと
パステルカラーの暮れのなか
野に咲いている
蓮華の花が増えていくよ
風を切るわ
この夢の中
行方知らずの
あなたを探して
そして花は揺れる
この雲の下
けやきの老樹に
もれた光を感じていたい
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