創作短歌とエッセイ
冬の日ははや沈みけり残光を背負いて黒き富士の山かな
北風に雲払われてそびえたる真白き富士の大き姿よ
私の住んでいる多摩川の土手から遠くに富士山が見えます。近くの山にさえぎられて上半分しか見えませんが、快晴の冬の日その富士山が全面真っ白に雪をかぶっていました。真っ青な空の中に、真白い富士山はとても美しかったです。
以前山中湖に行ったとき、すぐ近くで富士山の雄大な姿を見て圧倒されました。遠方の富士山を見て、その雄大さを思い出したのです。
老年に入りていのちの輝きは落日のごと弱まってゆく
無為自然あるがままにと先人の教え身にしむ齢となれり
七〇代半ば近くの年齢になりました。二〇代のころの若さが懐かしく思われます。しかし、もはや多くを望んでもしかたありません。日々あるがままに自然体で生きていくのがいいのでしょう。
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