[読書感想]プロセスエコノミー

この本の感銘ポイント

  • アウトプットはモノやサービスが飽和してきた現代では差が少くなっている
    その結果「いいものを作れば売れる」という社会ではなくなってきている

  • 世界の誰が見ても圧倒的に質が高いグローバル・ハイクオリティor
    知り合いの〇〇さんが作っているモノなら買いたいという、特定のコミュニティにおいて熱い想いで支持されるローカル・ロークオリティ

    の2極化が進んでいる

  • マーケティングの変化
    マーケティング1・0=製品中心のマーケティング⇒機能的価値訴求
    マーケティング2・0=顧客志向のマーケティング⇒差異的価値訴求
    マーケティング3・0=価値主導のマーケティング⇒参加価値訴求
    マーケティング4・0=経験価値志向のマーケティング⇒共創価値

  • 物に差がないのであれば製品・企業の価値に賛同してモノを買い企業を応援するなどの傾向が生まれてくる
    (例としてパタゴニアの環境にやさしいダウンジャケットなど)
    機能価値」はもはや輝きを失い、「感情価値」や「参加価値」が反対に光を増していく。すると消費者は製品やメッセージを消費するだけではなく、自分自身が価値創造に参加したいと考え始め

  • 人々はWhatではなくWhyに心を動かされる。
    人間が新しい変化を起こすときには、理屈や正論を並べていくら論理脳にアプローチしても簡単にはいかない。
    ワクワクを共有し、キュンと動く感情脳にアプローチしたほうが効果的。
    そして感情脳にビビッと訴えるのは、ロジックではなくストーリーでありナラティブ。

  • 「新しい情報を自分だけが見つけた」と過信すること自体がアウト。情報それ自体に価値はない。手持ちの情報をシェアして仲間を作り、プロセスを惜しみなく開示してしまったほうが、結果的にさらなる情報が集まってきて、自分にとって得。

  • プロセスエコノミーを実践するうえで最も大切なのは、あなたの中にある「Why」(なぜやるのか・哲学・こだわり)をさらけ出すこと

この本から学んだこと/感想

  • プロダクト(アウトプット)は簡単に真似されるようになってしまい、差がなくなってしまったことで、より良い商品・サービスを作ることの価値は少なくなった。

  • それよりも個人・企業がもつ理念(価値)を打ち出し、それに共感してもらい応援してくれる顧客を持つ重要性が増した。

  • 新しいサービスを提供する時は自分の持っている価値を曝け出し、共感してもらい更にプロセスを開示することで仲間を作り巻き込んでいく方法も重要になってきている。



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