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#25 お金よりも大切なこと 次男は自分をよく理解している。それってすごいことだな

#24  からの続き。 USJ2日目のできごとの記録


【 次男の訴えから学んだこと 】
早く行ったこともあり、2日目は、Nintendo Worldへ早い時間から入場することができた。パワーバンドで鍵を3つ取り、ミニクッパとも戦い、マリオカートも長時間並んで楽しみ、ヨッシーラッシーを飲み終えると・・・・
次は次男(小4)がぐずりだした。

「もういやだ。」「早くホテルに戻りたい。」「暑い」「頭が痛い」「気持ちが悪い」「人が多い」「ママと長男はこのまま遊んでていい」「次男だけひとりでホテルに戻れる。」

あれこれ説得するも、一切拒否。

休もうにも、どのレストラン・カフェも長蛇の列で、座る座席なんてない。外は日差しが強く、日陰に入っても熱風状態。
・・・・・あれこれ考えるよね。
だって、USJは一度退場すると、再入場することができないんだもの。まだ、昼過ぎよ?これから、別途買ったプレミアムショー(3人で1万円)が夕方からあるのよ?それを見ずにホテルに戻ってしまうの?
・・・・ぐるぐる、ぐるぐる、母の私は悩む。
これは?ああするのは?いろんなことを次男に提案するけれども、意志は固く、次男にとっては
「ホテルへ戻る」の一択。

・大阪の地で、次男一人を歩かせ、迷子にさせるわけにはいかない。
・暑くて十分に休む場所がないことは事実。
・前日も早起き、長距離移動、慣れない土地での遊び、普段より遅めの就寝で身体が疲れていることも、事実。
・オフィシャルホテルに宿泊しているから、すぐに戻ることができる。
・戻れば涼しい快適なベッドで十分に休むことができる
・もしかしたら、次男も休めば気持ちが切り替わるかもしれない

今の問題に対して、事実と感情を切り分けて、必死に考えた。
そしたら、引っかかっていることは、
「再入場にかかる入場料」というお金の問題だけだった。
お金のことだけを心配して、目の前にいる、つらいと話し、しんどい顔をしている息子の気持ちを無下にすることはできない。
なんのために、働いているのか。こういう時に、お金を遣わなくて、一体いつ何につかえばいいのか
と自分自身にエールを送り、退場を決めた。


戻ってからは、本当に本当に快適だった。
涼しい部屋。ベッドで横になり、いつの間にか眠ってしまった。
私自身も思った以上に身体が疲れ果てていた。
目を覚まして、ホテルのサービスのお菓子と飲み物をもらいに1階に降りる。
ソフトクリームを食べ、クッキーを食べ、あれが美味しい、これも美味しい。と笑顔で話す息子たちの顔を見ていると、戻る選択をして、よかった、と思った。
あのまま、USJにいたら、お金は掛からなかったかもしれない。でも、きっと喧嘩になり、涙を流し、楽しいはずの旅行が楽しくない思い出になっていたかもしれない。

子どもは、大人以上に、自分自身でいろんなことを決める選択権がない。
お金がない。一人でできることにも、責任を持つ、という点で限界があると感じている。だから、大人の都合の良い方へ決定してしまうことが普段はどうしたって多いけれど、自分の気持ちを相手に伝える。伝えたら、その思いや気持ちが叶う経験を積むことも、大事なことなんだ、と考えた次男の訴えだった。

結局、夕方から再度チケットを買ってUSJへ行ったが、次男は「行かない」ことを選んだ。行っても「人が多いことが辛い」。私は、一人ホテルに次男を留守番させることも不安だったけれど、それ以上に、休むことに付き合ってくれた長男とUSJを存分に楽しみたい、と思った。
ということで、夕方からは、長男との2人きりのデートを、ラストの時間までめいっぱい楽しんだ。

3人一緒に同じことを楽しむことができない我が家。それでも、それぞれが楽しい、と思えるUSJの旅行になった。
正解はない。私たち家族なりのUSJの楽しみ方でした。

長文にお付き合いくださり、ありがとうございました☆☆☆


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