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Hasselblad instax SQ Back[004]

年度末で更新がすっかり途絶えてしまっていて申し訳ない。
今回はDirty prototypeの結果を経て、撮影後のフィルム送り出し+現像の部分の機構について考えてゆきたいと思う。感光面との距離や形状等の検証を行うためには最低限この部分をクリアしないと先に進めないからだ。
まず、プリントスの送り出し機構部分を改めて確認してみる

ステンレスのシャフトが2本ギアで接続されており、一方が送り出しノブにつながっている。ノブを回すとローラーが回転し、フィルムを挟み込んで送り出す仕組みだ。ローラーの中央部には滑り止めのような加工がされているようだ。
ローラー式は機構が少し複雑なので、挟み込んで引き抜くだけの手法で実装したかった。そのため割り箸や定規といった方法でプロトタイピングしていたのだが、安定性を考えるとローラー式の検証もしておく必要がありそうだ。

ローラーはなるべく強度があり、精度の高いものを使うことで現像液が均一に流し込める。今回は現像までのプロセスを一度完成させ、フランジバック調整や固定パーツの検証など、次のステップに進みたいので、素材入手性や製作難易度を一度無視し、僕の製作環境に合わせて製作可能な状態でローラーを自作してみようと思う。

構造検討

ローラー式フィルム送り出し機構は基本的にプリントスと同じような形状を採用しようと思うが、シャフト部に関しては滑り止め加工を行うことができる環境にないため、他の方法で調整する必要がある。
また、送り出し機構以外の部分は前回と同じくパーマセルテープで代用する形にしようと思う。そのため、カートリッジのフィルム排出口にテープで留められるような形状を作る。

上に示したのはインスタントスクエアフィルムを送り出すためのローラー部分の構造を検討するためのCADだ。プリントスの例と同じく2本のローラーシャフトをギアでつなぐ構造を検討した。
ローラーの部分は強度と精度が必要なため、家庭用3Dプリンターを使ったプラスチック製では心もとない。そのためシャフトはアルミや真鍮などの加工性の高い金属を用いて、ギアは既成品を購入して組み合わせることにする。上記につき外装は内部構造が決定した後にそれを覆う形で作成することにする。

材料調達

・ギア-モジュール:0.5/12歯(amazon.co.jp)
・Φ5真鍮棒300mm(東急ハンズにて購入)
・Φ6真鍮棒300mm(東急ハンズにて購入)
・0.5mm真鍮板(東急ハンズにて購入)
・0.5mmステンレス板(東急ハンズにて購入)

すばやく検討を行なうためになるべく入手性の高いものを揃えてみた。また、材質やサイズなどを検討するためにいくつかの種類の素材を予め買っておいて、適宜調整できるようにしておく。次回は購入した材料を加工してゆく。

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