夜の風景
今日はいろんなデザインに出会えた。
湿気の街には結構いっぱいミニシアターがあるんだけど
わたしの好きなミニシアターは、特に
デザインに溢れて居る。
わたしは実は脚繁く通う方では無くて、何回か映画を選択して観たり、
単純にカフェテリアの客としてポツンと居るだけだったりする。
今日は映画を観るつもりは無かったけど、気になるタイトルがあってやはり観てみたのだった。
映画が始まるまで
人の集う、テーブルで頂いた。
カフェオレ…
これは変わらない味であった。
そしてブラウニー。
少し一新していて、サクッとしたナッツがほのかに香ばしく
甘い初恋を彷彿とさせた。
友達と暫く世間話をして居るうちに時間が来ていたので、電話先の友達に小さな声で別れを告げて、映画の部屋へ入った。
というのも少しレストタイムを挟むこともあって、何となく化粧直しをしたのだった。
なんかそう思ったのである。
クラシック音楽の映画であった
もう全てが完璧な映画だったので、わたしは冒頭から涙が溢れていた。
わかるのである。ミステリの様で
実はちゃんとした見識のある史実で
答えとして出てきた最後のメッセージは非であった…。
わたしは驚いたが
思い出せば、もう明るい帳が降りており、
もう帰路に就いていた。
彼と彼女という対話の重要な伏線はわたしにあらゆる想像力のアップデートをさせて
そして緩やかな匂いが降りていた。
甘い煙草の匂い
ウィスキーの濃い苦手な匂い
彼と彼女の匂い
そしてFのフラットの芳ばしさ…
何とも言えないことであった
人と人の繋がりはという単純な括りで語るに値するかもしれないが
また再び出会す…
それが例え、本物や手紙の愛の言葉であったとしても、である
もうわたしは映画の中の見ている人の1人になり
まるでそこに居るロココ調のファッションが古いとは言えない気持ちになっていた。
しかしながら、映画は淡々と進んでいき、すこし退屈な時間もあるにはあった。
そこは少しエスプレッソのコーヒーが似合う
…そう言った映画でした。