怠けた羊

わたしは白いソフトクリームが羊に見える時がある

どうやっても羊に見えるから
ポタポタソフトクリームが垂れてくる

そこでふと気づき、食べ始める

ある本があった。アントニオ・タブッキっていう人が書いた本

とても好きで買おうとしたら、
在庫が無かった。
一期一会だし。と

速読はしてて。
思い出すたびに、
その紙質の柔らかさと妙な吸いつき感を面白く思う。

「いつも手遅れ」
という本。

結局は手遅れになったようで、頭に叩き込まれた、イタリア訳の語感はいつも思い出すたびに、
不思議とある街が浮かぶ。

サンクトペテルブルク。

街と街は繋がっているから
もしかしたら浮かんだのかも知れない。

怠けた羊は
小屋に入ることを知らず
いつのまにか逸れている

タブッキさんの本はもう一つ知ってて、でも題名が浮かばない。
でもよく読み込んだから、きっとこの人は、
っていう空想をする。

イタリアという国の不思議さ。
タブッキさんが文面に浮かべている謎である(わたしはそう思った)
不思議な不思議な街。イタリア…

いつかまたトボトボと歩くのかなぁ。と

おじいちゃんとの旅路をぼんやり浮かべては

イタリアで見つけた八星テントウムシに
思いを馳せる。

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