『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』レビュー
次に来るライトノベル大賞 1位受賞作『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』(通称、ルプなな)。
今回は、その面白さについて語ります!!
1.『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』とは?
序盤のあらすじについては、以下の小説サイトを見ていただければすぐにわかります。
https://ncode.syosetu.com/n1784ga/
そのため、ここではざっくりとした分類について書きます。
まず、「ルプなな」は悪役令嬢モノ+時間逆行モノを組み合わせた形の物語です。
悪役令嬢モノの定番である「これまでとは違う新しい人生をおくる」という点と、時間逆行モノの定番である「強くてニューゲーム」が非常に良い感じで組み合わさっているのが特徴です。
というのも、主人公の公爵令嬢リーシェは物語開始時点でループ七回目。
つまりそれまでに、六回の人生を生きているため、その人生の経験を使うことができます。チート級の能力があるわけではありませんが、様々な能力や知識を持っています。
それを使って、自分自身の七回目の人生を前向きに楽しもうと決めて行動を起こすというのが物語の始まりとなります。
2.面白さのポイント
まず、主人公リーシェの性格と物事への捉え方が非常に良いのが面白さの秘訣だと思います。
リーシェは、六回の人生がそれぞれ全く別の人生であったことを好意的に捉えており、自分には誰かに定められた人生ではなく、自分の選択で様々な人生を歩むことができることを体験として知っています。
だからこそ、今回の七回目の人生も前向きに捉えて楽しもうと決めている点が良いのです!
また、リーシェがこれまでの六回の人生で経験してきたことのすべてが明かされていないのも面白さのポイントです。
徐々に明かされていくリーシェの過去の人生と能力も、この物語を面白くしているポイントです。
さらに、過去の人生ではリーシェ自身が分かっていなかった謎が、七回目の人生で徐々に解き明かされていくという描写がある点も面白いです。
このあたりは、時間逆行モノの特徴を上手く使っている点だと思います。
お約束や定番を用いながらも、主人公の明るさと行動力が面白さを引き立てている作品。
それがこの「ルプなな」だと思います。
非常に面白い作品なので、気になった方はぜひとも読んでほしい作品です。
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