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#DQ3リメイク 感想(ネタバレ回避)

2,000字以上あるので結論だけ知りたい人は最後の総評へどうぞ。

ほんとに待った

やーついに出ましたね。

1996年に出たSFC版を皮切りにGB版や携帯・スマホ版、PS4/Switch版等いろいろリメイクや移植が出てはいましたが、今回ほど思い切ったリメイクはありませんでした。

最初にアナウンスがあったのが確か2021年とかでそこからさらに2024年まで待ってようやく出たわけですが、今回はストーリー上の時系列に沿って3->1->2の順番で出すということで、それに見合ったビックリも用意しているという堀井雄二氏の発言にも注目が集まっていました。

マップ

HD2Dということでオクトパストラベラーを思い出す方も多かったのではと思うんですが、わたし個人としては「息を呑む美しさ」でした。画面を見たふだんあまりゲームをしない相方も「きれいだねぇ!」と驚いていました。2004年のDQ5のPS2版のときを思い出すような、オリジナルの2Dマップを再解釈したフルリメイクでしたね。ルーラ習得以降はマップ表示から直接ルーラ起動できるのも思い切った設計で良かったですね。消費MP0は少し驚きましたが、まぁこれはファストトラベルがあたりまえになった令和の世の習いというところでしょう。

拾えるアイテムと魔物集め

そうして美しくなったマップを隅々まで見せたいからなのかどうかわかりませんが、フィールド上のいままでは歩いたことがなかったようないろんな場所にアイテムが落ちていて、中には店売りを超えるようないい武器や防具が落ちていたりもして、店売りはほんとうに困ったときだけ買うという運用になりました。そうして若干装備が微妙な状態で初めて来る街の周りを探索するのがまたなかなかいい緊張感がありました。いいのが出たときに「おおーっ」ってなるあの感じなどはRPGの原初の喜びを思い出させるものがありましたね。知らない場所を旅するロマンというか。

街やダンジョンも含めてほんとうにいろんな場所に隠れている無害な魔物(?)を保護して回る遊びもなかなか楽しかったです。集めたメンバーで参戦するモンスター・バトルロードもなかなか賞金や景品が良くて、そこそこ戦力の補強にもなっていました。まもの使いを入れてたのでそんなに苦労しなかったと思ってたんですが、それでもどうもわたしは数十匹単位で見逃してるらしいです。どういうことなの……。

そのぶん、というわけではないのかもしれませんが、ちいさなメダルの景品がややしょっぱかったですねぇ。最序盤のとげのむちはめちゃめちゃ強いんですが。

難易度について

Twitter(現X)でもちょっと議論を呼んでましたね。

ひとまず通常の難易度でゾーマ後の裏ボスまで終わったところなんですが、「ヌルい」という評価の人はおそらくまだ序盤しかやってないのであまり参考にはならないと思います。わたしはノアニールやイシスあたりで「おや?」となり、ノルドの抜け道を抜けた先で「!?」となりました。このへんから急に厳しくなった印象です。この辺以降は雑魚敵がオリジナルと同等のスペックということはほぼなくて、HPが数倍になってたりやたら硬かったり特技が増えてたり2〜3回行動になってたりします。

こちらもオリジナルよりだいぶ強いのである程度バランスしてるのかなとも思うんですが、ちょっとこれは相手にしてられないなという雑魚敵もちょいちょいいました。パーティ編成にもよるかもしれませんが、そのへんは評価が分かれるんだろうなと思います。

ボスもまぁ概ね妥当な難易度かなとは思います。
わたしは某追加ボスで惨敗してアタマにきてカチカチに鍛え上げてしまったのでちょっとヌルくなってしまった感もありますが、オリジナルにもいたボスもいろいろとできることや行動回数が増えていたりして新鮮に楽しめました。

負けたときにこういう選択肢があるのも親切設計でした

呪文+まものよびゲー

フバーハやマジックバリアはちゃんと目に見えてダメージが軽減されるのでよかったんですが、ルカニルカナンはどうにも効果が実感しにくくて、たとえばオリジナルは確かルカニが入ると守備力が0になってたと思うんですが、今回はぜんぜん硬いままなんですよね。あれはどういう調整だったのかちょっと理解できなかったです。

「ずのうめいせき」はHPよりMPがちょっとだけのびていきますが
その分まもの使いとか賢者とかと同等の腕力しかありません

そのため、終盤はほとんどこちらの物理攻撃の出る幕がなく……勇者は性格の影響もあって非力だったのでずっといなずまの剣とかふぶきのつるぎとか王者の剣をブンブンするか
やや面倒な雑魚をギガデインで一掃する係みたいになってました。じゃあ力が強い戦士ならガンガンいけるかというとそこまででもないしなぁっていう。わたしは初見ではちょっといい方法思いつきませんでした。
そういうことなので、戦闘での入手経験値とお金が減るうえに戦闘自体も難化するという高難易度モードはあまりやる気になれないですいまのところ。

なお、雑魚敵の大ぼうぎょは明確に害悪だと思います。

ストーリーテリング

とにかくオルテガについての描写が特盛でしたね。いままでにも断片的に「あれはそういうことなんかなー」という程度にはちらちらしてた要素がうまくつなぎあわせられて、親子の物語として再構築されたという印象を持ちました。HD2Dという決してリッチとは言えない手法の中でも最大限に旅を盛り上げていたと思います。

そして最後の最後のアレもねぇ……深夜でしたけど思わず声が出ました。堀井マジックですねアレはほんとに。

商人の名付けはけっこう悩みました

総評

ということで、戦闘バランスはもうちょっとがんばれとは思うものの、全体としてXI以来でDQの世界を胸いっぱい楽しめたなぁという感じです。これなら来年の1+2、さらには天空シリーズのリメイクにも期待が持てるなと思います。わたしは好きだけど評価が分かれるのもわかる、という感じですね。

ゾーマに勝ったところでこれくらいでした

いじょうです。

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