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「願いを口にする」大切さ〜産後初の海外出張を振り返る〜

 こんにちは、3歳男児を育てながらフルタイムで働くカレー部長と申します。2023年4月復職の皆さん、新しい生活に、ワクワクと不安が入り混じっているお気持ちでしょうか?3年前の私もそうでした。
 私の場合、妊娠前・コロナ前は、海外営業として2ヶ月に1度は海外出張に行くような生活をしていたので、産後、出張に行きづらくなって、どうやって組織に貢献していったらいいんだろう?というのは、大きな悩みの種でした。しかし、このたび、職場と家族の協力のおかげで、実に4年半ぶりに海外出張へ行くことができました。その結果、非常に大きな仕事のチャンスに恵まれました。
 このnote では、記念すべき産後初の海外出張を振り返るとともに、このような機会を得ることができた要因と考えている「願いを口にすること」の重要性について、少し書いてみたいと思います。
 この春、復職を迎える、全ての方を心から応援します。

どれぐらいの旅程?どういう体制でのりきった?

 3歳7ヶ月の息子を夫に託し、週末を含む、5泊6日の旅程でした。それ以前も国内出張で最大2泊、家を空けたことはありましたが、ここまでの長期は初めて。
 息子のお世話は、平日はベビーシッターさんに手伝ってもらい、週末は夫が保育園のパパ友さんと、家族ぐるみの旅行に出かけて乗り切ってくれました。
 私はてっきり、夫は義理のお母さんを呼ぶものだと思っていたので、夫がパパ友さんと旅行の調整を始めたときはビックリしました。しかし夫の作戦が奏功し、息子は週末、大好きなお友達と思う存分遊ぶことができて、母不在の寂しさを紛らわすことができたそうです。パパ友さんご家族の手も借りれば、お世話の手の数も増やすことができます。夫、あっぱれ!!(そして何より、パパ友さんご家族皆様、本当に本当にお世話になりました・・・!!)

可能にした要因を分解してみる

信頼できるベビーシッターさんがいた

 1つ目は、ベビーシッターさんです。出張に備えて、育休中から相性の良いシッターさんを探し、かなりの頻度でお願いしていました。特に一番忙しい平日18〜20時に私がいなくても回せるよう、お迎えから夕飯の補助などの一連の流れを、なるべくルーティン化。事前に何度も来ていただくことで、息子もシッターさんに慣れ、「日常」のように過ごせるようになりました。
 また、私の勤める会社は、福利厚生会社が提携するベビーシッター企業所属のシッターさんであれば、かなりの額の補助が出ます。このような会社の制度にも大いに助けられました。

3年間で夫がパパレベルMAX に成長した

 2つ目は、なんといっても、夫です。私1人では到底実現は難しかったので、夫には本当に感謝しています。
 先日、夫が自慢げに「俺、パパレベルMAXじゃない?」と見せてきたのは、Twitterで一時TLを賑わせた『パパの育児レベルチェック表』。おお、確かに当てはまる。

 息子が生まれた当初、夫は表中の「パパレベル1」でした。私たちは、離婚に発展しかねない大喧嘩も何度も繰り返しました。
 しかし、ロジカル夫が赤ちゃんが苦手だった理由は、理屈が通じないから。そのため、息子が言葉を理解し始めると、コミュニケーションが面白くなってきたようで、積極的に関わりを持つようになりました。離乳食づくりも、得意の探究力・仮説構築力を活かして、手探りで色々試行錯誤してくれました。その結果、息子はますますなつき、可愛いから夫もますます関わりを増やし、という好循環。この3年間、息子が成長するように、夫もパパとして大・大・大成長をとげました。夫すごい。今では、私より、息子の保育園の友達情報に詳しいです。

一番大事かもしれない:願いを口にする

 3つ目は、意識的に願いを口にしていたことです。妊娠後もずっと、「子どもが生まれても海外出張にもいきたい」「子どもも大切だけど、仕事でも成果を出していきたい」ということを職場や家庭で口にしていました。
 今回海外出張の話をいただいた時も、実は「夫に反対されるかな?」と不安でした。でも夫も「最初は嫌だなと思ったけど、反対してもどうせ行くんだろうから頑張るしかないと思った」と話してくれました。

BATNA=「北極星」をイメージしておく

 このような考え方は、育休中に受講した、小早川優子先生の「Win-win交渉学」に、大いに影響をうけています。
 「Win-win交渉術」では、交渉を始める前にまず「BATNA(Best Alternative to Negotiated Agreement:最も望ましい代替案)」を定めよ、としています。つまり、一番欲しいものを最初にしっかり定義せよ、と。
 そもそも、分を超えているんじゃないか、欲深いと思われるんじゃないか、と、自分の「素直な欲求」を口に出すことが憚られる人も多いのではないでしょうか。私もそうでした。でも、交渉学のレクチャーを通じて、仮に達成できるかわからないとしても、理想を持つことはすごく重要だと思うようになりました。なぜならば、BATNAは目指すべき方向性、つまり、北極星になるからです。北極星があれば、それに沿って周りの人へメッセージを出したり、実際の行動を起こすことができます。私の場合、育休中にベビーシッターさんを試し始めたのもそうですし、やはり願いを口に出すことで、周囲が協力してくれたのが、何より大きかったと思います。

■「Win-win交渉学」は、不定期で開講されています(基礎編、家庭編、仕事編の3本だて。単発の受講も可能)。

■「Win-win交渉学」はこちらの本でも学べます

最後に

 妊娠がわかった時から復職前まで、自分が「海外営業」という大好きな仕事を本当に続けられるのか、不安でいっぱいでした。しかし、このように振り返ってみると、交渉術の考え方をもとに”戦略的”に動くことで、我ながら、理想をある程度実現できたのではないかと思います。
 復職して3年。子育てとの両立が本当に大変なこともありますが、今はとても幸せです。働くことが楽しいし、仕事を通じて社会に貢献している実感があります

 もし仕事も子供も大好きで、チャレンジしたいけど、できるかどうか悩んでいる方がこのnote を読んでいらっしゃったら。「大丈夫、未来は明るい!」です!理想をしっかり口にして、small step を繰り返していきましょう!もし私にできることがあれば、遠慮なくTwitter でDMください。お話を聞くぐらいでよければ、いつでも協力します。全ての働くママに、幸多かれ!!!

【Text by カレー部長、構成 by 晴歌





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