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「そーなんだ化学」×DIC ウェビナー感想

 こんにちは、3歳男児を育てながらフルタイムで働くカレー部長と申します。「そーなんだ化学」というTwitterアカウントをご存知ですか?匿名ながら、かなり詳しく化学業界に関する発信をしていて、フォロワーなんと1.4万人!実はわたくし、業界の中の人でして、前々からフォローさせていただいておりました。
  そして本日、「そーなんだ化学」さんとDIC 株式会社さんの無料ウェビナーがあり、本当に面白かったので、簡単ですが感想を記録します。

啓蒙活動にかける思い

 告知ツイートには、本ウェビナーの目的は「啓蒙活動」と書かれてます。就活セミナーでも、投資セミナーでもありません。この点が私もとても気になりましたが、冒頭DICさんと「そーなんだ化学」さんのやりとりに、とても納得しました。

DIC担当者「最近はコンテンツ企業やIT企業のほうが学生さんには人気で、(採用を担当している自分は)本当に苦労している。我々のような化学企業は、魅力を適切に発信していかないといけない」
そーなんだ化学「化学業界の製品は白い粉とか透明な液体とかで、あまり身近には感じづらいと思う。しかもほとんどがB to B 企業で、消費者には活動の実態がわかりづらい。でも、深く知ると本当に奥深くて面白く、まるでスルメのような業界だと思っている。」
2022.11.6 ウェビナー「バズる化学」より

この問題意識には、私自身とても共感します。私も、新聞記者をしていた先輩が大学時代に当社を勧めてくれなかったら、当社のことは知る由もありませんでした。そして担当製品も、たしかに白い粉や透明な液体で、到底「可愛い!」「素敵!」とは言えないものばかり。それでも今まで13年間勤めてこられたのは「すごい!面白い!!」と思う瞬間が時々に訪れたからです。そしてその奥深さを適切に発信していかなければ、若い人は、MacBook片手にスタバで仕事できるようなカッコいい職場に流れていってしまう、という危機意識も、最近痛烈に感じています。スルメの良さを、学生さんにも、是非分かってもらいたい……!!

化学/素材業界の面白いところ

 冒頭の問題意識に答える形で、「そーなんだ化学」さんが、日本の化学/素材産業のイケてない点とイケてる点を、業界に対するものすごい愛情(!?)と共に、解説してくれました。

■イケてない点:
・The 古風な習慣が残りがちなところ。購買行動一つとっても、欧米や中国に比べて、日本は「お作法」が多く、正直「(……)」と思うことはある。
■イケてる点:
・本質的に世の中を変えていく力があること。
 例)自動車の電気化(燃料電池)、5G(半導体の放熱技術)、食品用ラップ
・日本の得意な「作り込み」「高付加価値化」が評価されやすい領域であること。
・グローバルに活躍できる(活躍することが求められている)業界であること。
 例)各国の資源保持事情と主力化学製品
2022.11.6 ウェビナー「バズる化学(by そーなんだ化学)」より、カレー部長要約

特に「素材が変わると世界が変わる」「日本が世界でトップを取れる分野」というメッセージには、中の人の1人として、胸が熱くなりました。

2022.11.6 ウェビナー「バズる化学(by そーなんだ化学)」より

文系出身者へのエール

 また今回、化学/素材業界は地政学と不可分と改めて認識することができたのも、収穫です。私はガチガチの文系なので、製品知識や業界知識を学びながら、お恥ずかしながら、「どうせ私は文系ですよ…」と卑屈になることがありました。しかし、本ウェビナーを聞いて、引き続き製品知識/業界知識は深めつつ、世界史と外国語が大好きという自分のバックグラウンドを、今後ますます仕事に活かしていきたいと思いました。それに、そーなんだ化学さんも、こんなに専門性の高い発信をされているのに、なんと同じ文系畑出身と知り、すごく励まされました。

 何より今日は、同世代と思われる方々が、このように業界を盛り上げようと頑張っている姿に、めちゃくちゃ刺激を受けました。私も明日からお仕事頑張るぞ!

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