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【虚構のアイランド】3・サードダイレクト《7》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

[サウザンズ]は正規軍の一管轄団体である。
上の言う事には、ある程度従わないといけない。

従順さと柔軟さに、堂山は時折悩まされていた。

司令室に突然、通信が入った。
オペレーターからの読み上げで、相手は[ノータブル]の総指揮官である扇浜筋道(おうぎはますじみち)であった。

堂山と年齢は変わらないだろう、50代半ばの中年男性が正面モニターに映し出された。
『よお。堂山。』
筋道に困り果てた表情は見られなかった。
直近の虚像獣の討伐任務で、あれほど時間がかかったというのに。

「何の様だ。扇浜。」
堂山は睨みつけるようにモニターを見返した。
堂山自体、筋道との仲はよろしくない為、彼には名字呼びで対処していた。

『そう目くじら立てんなよ。無事に終わったんだからよ。』
「今に始まった事ではないが、時間のロスはどうにかならないのか?」

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