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【虚構のアイランド】5・フィフスシンパシー《14》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

「扇浜はともかく、他の[ノータブル]の人達は彼の部下のようなものだから、そこは合わせないと…。」
「じゃあ、アイツだって笑わねぇといけないだろ?」

なるほど。そういう事か。
私はようやく、ネロが奇妙に思う点について、今理解できた。
あそこに立っている以上、務めは果たさないといけない。
扇浜は[ノータブル]の総指揮官だ。
建前上、彼の意向には従わないといけない。

他の部下が笑っているなら、輝も笑わないといけないのに…。
「そっか…。ネロは輝が務めを果たしてないから、嫌々やっていると言いたいのね?」
「俺、話した事ねぇからわからねぇけど…燃華の想像通りでいいぜ。」
ネロは素直に認めた。
さっきまでの暗い表情は、段々と明るくなっていった。
まだ、いつもの彼みたいに元気はつらつな姿まで回復はしていない。
でも、どんよりとした表情と比べたら、マシになっていった。

ネロの悩みは、大体判明しただろう。
それだけでも十分な成果だ、と安心したその時だった。

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