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【虚構のアイランド】3・サードダイレクト《9》
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
「だったら、さっさと伝えろ。」
堂山も落ち着いたのか、少し怒りのトーンを落とした。
鋭い目つきは変わらなかった。
筋道は用件が言えると思うと、ニヤリと笑った。
『今回よぉ、お前とこの基地でもロボがいるだろう?』
「【ペンタグラム】だ。アレは1体限定。貸借も断っているぞ。」
『欲しいとは言ってねぇよ。討伐係は完璧だからな。』
どこが…と堂山は苛立ちを増していたが、今は堪えた。
堂山に鬱憤が溜まっていると理解してても、筋道はしれっと用件を述べた。
『まあよお、言いたい事は、【ペンタグラム】は要らねえし、お前らの応援要請も要らねえんだわ。』
「…それは、どういう…?」
堂山は目を鱗にした。
怒りの感情も入り混じった堂山の表情は、子供が見たら怯えて泣き出しそうである。
筋道は同世代の中年だから、効果はなかった。
『こっちで発生した虚像獣の始末は、こっちで処理するから、手を出すなって言いてえんだ。』
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