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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】8・力説の日《17》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

通り過ぎて、本当によかった。
【フラワー】に命中すれば、1発で故障に至ったかもしれない。
強固なバリアを張れるので、被害は最小限に抑えられる。
それも、気を配っている時だ。

危なかった。次はないだろう。引き締めないと、やられてしまう。
今のはアレックスさんも気づいている。
故に繋がっている回線から、アレックスさんの声が聞こえた。

『始まったな…!』
『どうします?このまま反撃に移りますか?』
『いや、太平洋に誘導する。
未衣子、バリアは常に張っておけ。
【フラワー】から一番遠いAIロボから順次移動させる。』
「わかりました。」
私はアレックスさんの指示に従い、【フラワー】の全身より5倍以上大きな円形バリアを張った。
予備のエネルギーのタンクも持ってきているので、今大幅に消費しても問題はない。
愛嬌湾から太平洋へ出る道は、近畿と四国の間の海洋を通過するだけ。余計な事しなければ、危険は大方回避できる。

予想外の事態も、起こってしまった。
【フラワー】から1番遠いAIロボが太平洋に向かう為、移動を開始した瞬間だった。

敵のビームの光は、後からどんどん放たれていった。
【フラワー】は1番最後に移動するので、バリアの半径を更に広げて猛攻を凌いだ。
のに、通過するビームもあった。

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明日もお楽しみに!

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