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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】8・力説の日《1》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

未衣子とマルロが新[天海山ユートピア]へ遊びに行っている最中。
[ラストコア]の統制制御室には、宗太郎とジェームズと専属オペレーター達がいた。

この日は特に、[ラストコア]内外で重大な会議や打ち合わせはなかった。
オペレーター達は通常業務の簡易的なチェックをしているだけだ。
気を引き締めて作業に取り掛かっている者は少なく、ほとんどがリラックスしていた。
コーヒーやお茶を飲んだり、お菓子を摘んだりしている者までいた。

彼らのまとめ役存在である宗太郎とジェームズも、今の時間に注意をする事はなかった。
2人もまた、リラックスしていた。
イスを2脚用意して、壁面モニターと反対側の位置に座っていた。
ジェームズが自販機で購入した缶コーヒーを、2人は飲んでいた。

「呑気に観光に行ったけど、大丈夫か?」
ジェームズは心配性であり、未衣子達の当日の外出が気になった。

宗太郎は何の事か理解していたので聞き直さなかった。
その代わり、事務局長が安心できるように答えを述べた。

「ただの観光だ。パイロットの経験でも、彼女達には記憶に残る出来事がなかったんだろうからな。」
「末っ子だけしか行ってないだろう?」
「兄達は乗り気ではなかったんだろう。忌々しさは、そう簡単には消えないからな。」

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明日もお楽しみに!

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