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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】8・力説の日《19》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

「…待て。早まるな。」
「え?」
『はあ!?お前が俺達を止める権利ねぇだろ!?』
『変わったとは言え、かの[天海山ユートピア]に被害が及ぶんです。数を減らせば後の戦闘も楽になりますよ?』
「その施設が心配だったら、余計に戦闘を回避する行動を取れ!」
マルロが怒鳴った。
確かに、バリアがあったとしても、ゆかりのある娯楽施設の近くでの戦闘は控えた方がいい。
このまま、守りきるしかないのかな。

アレックスさんがマルロに尋ねた。
『ならば聞こう。何か案を考えているのか?
こちらとしては被害は最小限に抑えたい。子供達が挑発に乗ったのは謝る。』
『アレックスさん!?向こうが仕掛けて来たんだろ!』
『よせ勇希。今はアレックスさんとマルロが話している。』
吠える勇希兄ちゃんを和希兄ちゃんが止めた。

外野の喧騒が小さくなったところで、マルロが発言した。
「奴らには、俺が説得を試みよう。」
『それは…もしや?』
「貴様が推測する通りだ。
あの軍団を、こちら側に惹きつけるんだ。
奴らは慕うリーダーが不在だ。
現にビウス・エクステラの声を聞いていない。」
『それを認識できるんですか?』
「俺は奴とは、[レッド研究所]で面識がある。声質もはっきり覚えている。」
私達は口を開けたままだった。

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明日もお楽しみに!

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