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【虚構のアイランド】4・フォースサドンリィ《10》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

今まで泣いていたおかげで、私の顔は真っ赤に染められていた。
悲哀を表しているようで、外に出れるような状態じゃない。
虚像獣が出現しなくて、この時は本当に良かったと思っている。
大人しくなったけど、私は未だに朋美の腕から離れなかった。
慰めてくれる彼女に、私は聞いた。

「朋美。私、これからどうすればいいのかな…?何をすれば、輝君は喜んでくれるのかな?」
ファン歴の長い朋美が下した答えは。

「今度のコンサート、輝君は抜けてしまう。
だけど、他のメンバーは残ってるし、精一杯応援してあげて。
輝君も、その方が喜んでくれると思うよ?」

彼女の答えに、私は共感を持った。
「そうだね。無駄にしてはいけないんだ。
今度のコンサート、輝君も参加していると思って観に行かないと。」
「そうよ?その心意気よ。輝君も準備していたんだから、彼の努力を否定する真似はよくないわ。」

朋美が同調してくれた。

悲しみは大分落ち着いて、私は朋美の胸元から離れる事ができた。
朋美を部屋の中へ招いて、2、3時間はゆっくりと寛いだ。
朋美の帰宅前に、私達はたまに足を運ぶ定食屋に立ち寄った。
このお店は料金が高めなのもあり、客層の質は悪くなかった。
定食ならばお酒無しでも食べられるから、メニュー1品ずつ2人で食べた。

定食屋を出ると、私は朋美と別れた。

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明日もお楽しみに!

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