【白井未衣子とロボットの日常《反転》】7・供述の日《19》 カレーポーク 2024年11月10日 05:53 ※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。※予告なく変更のおそれがあります。※設定上、残酷な描写があります。※今回の章のみ、性的な匂わせが強い描写がございます。苦手な方はこの章だけ飛ばして下さい。私の首が曲がる感覚がした。頭部の、目の焦点がズレていた。私は相変わらずベンチと反対側の、エントランス用のドアの窓の外を見続けていた。まっすぐから、斜めの角度から眺める形へと変わっただけ。これだけでも、私は咄嗟の動きに驚いた。私は何も動いたつもりがないから。私の頭の上に、誰かの手のひらが乗っているのが伝わってきた。私の長話を聞いてくれた、マルロの手だった。頭上で手のひらを丸ごと当てたり、指だけ離れたりしていた。この仕草も私自身に伝わっている。彼は私の耳の近くで、こう言った。「気持ち悪くないか?俺の手は。」…ああ、そっか。もしかして、私の話に共感してくれたのかな?「終わった事だし、あなたが気にしなくていいのよ?」「洗いざらい話す奴が、心配するなと言えるわけがないだろう?」「…そうね。」マルロの手は、私の頭を包み込んでいた。HRという、地球人より強い生命体なのに。今の、ポンポンと軽く当たってきている感覚は、『気持ち良かった』。『気持ち悪い』と、私の過去の回想で繰り返し言ったから、逆の温もりをあげようとしたんだろうな。でも、急すぎるよ。えらそうな態度はなりを潜めたけど、どうしていきなり優しくなったの?私は気になった。マルロに疑問をぶつけた。かえって怒るそぶりもなく、素直に答えてくれた。「俺も昔、女に出会った。それだけだ。」「女の人に会っただけでそうはならないでしょ?」「その女も、いわく付きの奴だったんだよ。」「じゃあ、私も『いわく付きの女』って事?」「似ていると思っただけだ。」マルロの手は、ポンポンから撫でる方向に変わっていた。上から下へ、スッと優しく。彼は私の過去の回想を話した後の、自分の発言に戻った。「どうだ?俺の手も、『気持ち悪い』か?」私は自分の今の気持ちに、素直になった。「…ううん。意外に『気持ち良い』わよ。あなたの手。」よければサイトもどうぞ↓ 【夢小説対応】簡単オシャレな創作サイト作成サービス | フォレストページ+ ぽーくこんび(カレーポーク・ろーすとぽーく)の創作物置き場です。 主にSNSで投稿してきたものを置いていきます。 よろしく plus.fm-p.jp 明日もお楽しみに! ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #つぶやき #妄想 #まとめ #創作1a #ミコロボ