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【虚構のアイランド】5・フィフスシンパシー《4》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

私は話し合いに口を出したりはしないが、気持ちは理解できた。
普通に相槌を打っていた。
たまにラウトさんやネロが許容範囲内のちょっかいをかけてくる時は、喋ったりするけど。
ラウトさんは、今回も相変わらずの口説きぶりだったが。

今のネロの様子は、おかしかった。
会見の時もほぼ固まった状態だったので、まだ引き摺っているのだろう。
大好きなオレンジジュースを飲んでいたネロ。
透明の容器から、氷とジュースの量が全然減っていない事に気づく。

そこまで、深刻になっているのかな?
私は隣に座るネロが気がかりになり、小さな声で彼に尋ねた。
「ネロ、ネロ。」
ポンポンと最年少の少年の肩を、私は軽く叩いた。
ネロは子供っぽいけど、体つきは鍛え抜いた小柄な成人男性と変わらなかった。
肩の筋肉の硬さが、伝わってくる。

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