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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】5・遭遇の日《4》
※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
捕らわれた状態のマルロにとって、少しでも疑問を解決したかった。
アレックスに探りを入れようと、彼も口を開いた。
アレックスは平然としていた。
『昔重用していたHRがいたからな。誰なのかは言わない。
…すぐに予想はつくだろう?』
彼は誰の世話をしていたのかは、名前を言わなかった。
マルロは見当がついていた。それでも、名前をあげなかった。
「こんな芝居をして…。結局何のつもりだ?」
『仲間に引き入れたいと、俺の上司が言っただろう?』
「仲間に対する扱いじゃないだろう!」
マルロは首元に何かつけられていると感じていたので、それを外そうとした。
アレックスはおっと、と声を出してマルロの咄嗟の行動を止めた。
『その鎖は簡単に外れないぞ?無理矢理外したら、首元で爆発する。些末な事で、身を滅ぼしたくないだろう?』
「やはり捕縛装置だったか!」
『悪いが1度装着すれば、もう解除はできない。
一生、装置は外れないさ。』
モニター越しの童顔の研究者からとんでもない装置をつけたと告げられ、マルロは表情を引き攣らせた。
『他にも起爆設定が作動する仕掛けを講じている。
…俺の言葉による、音声認識だ。
そのカラクリを実際に観てもらうとするか。』
アレックスは椅子から降りて、離れて行った。
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明日もお楽しみに!