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【虚構のアイランド】5・フィフスシンパシー《12》
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
輝の事を思うならば、彼が決めた道を歩むのを黙って見守るのが、ファンとしての心構えだろう。
私のファン歴はかなり短いので、簡単に説教じみた事は言えないけど。
ところが、私がそう言った後のネロは、目を逸らした。
ひどく困惑していたようで。
もしかして、私の答えが悪かったのかと、逆に気を遣ってしまった。
「ご、ごめん!私、正直に答えただけだから!」
「いや、いいぜ。燃華の考えが普通なんだよ。」
気にしていない、とネロは口で言った。
口では否定していたが、表情は素直だった。
いつも明るく元気でお調子者のネロから、暗い雰囲気が漂う。
もう少し、気にかけてみる必要がある。
今、ネロの深刻な悩みを共有できるのは、私だけ。
彼にあと1歩踏み込ませるよう、私は促した。
「ネロ。今聞いてるのは私だけよ。君が輝に対してどう思ってるか、具体的に言って欲しいの。」
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