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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】8・力説の日《22》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

☆☆☆
[トールメイス・サウ]のブリッジに居座ったまま、[エクステラ隊]の幹部達は訝しんでいた。彼らは地球への攻撃命令を下した。

西洋風の剣を振り下ろす技を駆使するHR達。
自分達の搭乗する宇宙船だって、砲弾系の武装が備わっている。
猛攻撃を仕掛けるには十分な威力だ。
脅威的な[宇宙犯罪者]の前からすれば貧弱な武装である。
現在、[エクステラ隊]が襲撃しているのは…[天海山ユートピア]が存在する愛嬌湾周辺。
地球側の抵抗勢力も、【パスティーユ】やHRと変わらない背丈のロボも、多数出現していた。

彼らは反撃が来るのを、予想していた。
推測とかわざわざ立てなくても、先制攻撃をすれば反撃が来るのは当然、と誰しもが疑わなかった。

ところが。
地球側が見せた抵抗は、バリアによる地上の施設の保護のみである。
【パスティーユ】や他のロボ達も、バリアで凌いでるだけ。
ロボ達の一部は、太平洋上へと移動を開始している。
幹部達は思った。
「抵抗の意志が弱すぎる」と。

個々の能力差が顕著ではない平凡なHR集団だとも呼ばれる彼らでも、これは容易に落とせたのでは?と思った。
防御が頑丈なだけの敵は、持久戦で摩耗しきれば、あとは勝手に自滅するだろう。

なぜ、マルロは落とせなかったのか?

よければサイトもどうぞ↓

明日もお楽しみに!

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