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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】1・捕囚の日《9》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

私が多彩な品目を揃えたランチと比較したから、余計にそう映った。

王子の向かいに座ろうとして、王子に声を掛けた。
王子の許可が出て、私は向かいに座って、ランチに手をつけた。
食べながら、お互いの昼食については話したけど…しばらくは無言のまま食べる手を進めていた。
沈黙が長すぎても、気を遣うから。
私は何か話そうと口を開いた。

王子が私に質問をしてきた。
まずは、武人兄ちゃんについてどう感じているかを。
私は最初、いい人だよと言った。
すると王子は兄ちゃんを『犯罪者』と呼んだ。
そうは見えない…と言おうとして、言葉が詰まってしまった。
1週間くらい前、【ホルプレス】襲撃時の後の武人兄ちゃんが放った言葉が頭をよぎったからだ。
なんて返そうか動揺している私を見て、王子はどうした、と聞いてきた。それでも、私は答えなかった。

王子が質問を変えた。
2つ目に入ったけど、今度は私に関する行動だった。
何故[ラストコア]に積極的に通い続けるとか。
どうして学校が嫌いなのかとか。
王子は私を陥れる気とか更々なさそう、とは思っていたので、ある程度正直に話した。
いじめられていると言うと、もちろんいじめの原因も尋ねてきた。
そこで私は『同じ夢しか見れない現象』を言った。

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明日もお楽しみに!

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