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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】5・遭遇の日《14》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

「じゃあ、私は仕事に戻るから。
今日言った事は頭の片隅に留めておいたらいいわよ。
すぐに気が変わるわけじゃないしね。」
そう言って、お姉さんは私の前から去っていった。

気が変わらないのは、本当だ。
どうしても、私には武人兄ちゃんが忘れられない、諦められないんだ。
あの女性が私の個人情報をどこまで知ってるかはわからない。
私の見る《夢》についても、詳しく聞かされてないかもしれない。

夜は毎日訪れる。目蓋を閉じる時も来る。

そうすれば、私は毎日同じ男の人…武人兄ちゃんと確信してる人物の《夢》を見るように固定されてくる。
忘れたい気は更々ないけど、記憶を消したくても消せない状態が毎日続いている。
武人兄ちゃんが《夢》に出る限り、私は兄ちゃんから離れられないだろう。

ごめんなさい。
お姉さんに伝え忘れがあったよ。
私は正直、自由に飛び回れないの。

出て行ったから、今更告げる事は叶わなかった。

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明日もお楽しみに!

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