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【虚構のアイランド】短編3・ザ・グレイテストスナイパー《2》
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
♪♪♪
俺、アージン・ビジョウは、生まれも育ちも南米地域の身だった。
肌の色がやや黒っぽいので、欧州の出身ではないとは、皆から勘づかれていた。
地元の人間が地元の正規軍の基地に身を置くのは、誰もが納得していた。
幼い頃に両親が他界し、孤児の為の施設で育った俺は、受け入れポストとして構えていた正規軍に入隊した。
15歳になるまで訓練兵として過ごし、昇格後に正規の軍人として派遣される。
幸い、俺は昇格後の赴任先が故郷の南米地域だから、同郷の者達を守れる使命を与えられて、内心喜んだのだが。
『転属』の命令は、唐突だった。
そこには時間の猶予などなかった。
俺は自分の荷物をまとめて、南米地域の基地とおさらばする準備を整えた。
佐官級の上官等、基地内に所属していた人の数名が、送別時に手を振ってくださった。
情に厚い人物もいて、「何もできなくてすまん!」と度々謝っていた。
正規軍の規則だから、そこまで深く悩んでいなかった。
長編は、下記のサイトでつぶやき形式で公開中!
明日もお楽しみに!