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【虚構のアイランド】短編3・ザ・グレイテストスナイパー《18》
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
「君と少尉は、我々正規軍、ひいては地球全土の希望の星として、期待しておる。」
「お褒めに預かり、光栄ですが…。」
「まだ実感は湧かないだろう。致し方あるまい。
だがいずれ、君達2人には重大な責務を果たしてもらう予定で考えている。」
「その…重大な責務とは?」
「今はまだ言えん。開示日まで機密事項だからな。」
俺はちょっぴり落胆した。
上官が秘密だと言ってしまえば、それ以上深くは探れない。
そんな俺を、大佐は彼なりの思いやりで励ましてくださった。
「悪い話にはならないさ。降格などの処分は検討しておらん。
君達の頑張りには、昇格をお願いしたいぐらいだ。
情報が非開示だからと言って、深刻になるな。」
「…申し訳、ございません…。」
「気落ちしたかな?本日はこれで切り上げようとしよう。休息時には、ゆっくりと休むようにな。」
「承知、しました。」
大佐の気配りに感謝し、俺は腰を下ろしたソファから立ち上がった。
ドアの前で大佐と向き合い、敬礼の構えを取った。
「失礼します。」
「うむ。」
大佐も同じ構えで返してくださった。
ドアノブに手をかけ、大佐との話の場を設けた応接室を出た。
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明日もお楽しみに!