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【虚構のアイランド】7・セブンスデシション《8》
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。
「ネロ?ご飯はどうするの?」
心配だった私は彼に聞いた。
もしネロが頷いたなら、食堂で一緒に食べようと誘うつもりだった。
だが、彼は首を縦に振りそうに見えない。
個室に入った時から、彼の表情は曇りがちだった。
言葉も表情に合わせて紡いでいた。
「別に、後でもいいよ。」
「ネロは基地内で過ごしているんでしょ?食堂行けなかったらごはん抜きになるわよ?」
「1日ぐらい、抜いてもいいや。」
完全に拒食の反応を示した。
これは、別の策を取らないといけない。
「じゃあ…私、適当に栄養補給できる食べ物を持ってきてあげるから、それを食べてくれる?」
私はこう提案した。
もちろん、選ぶ以上はネロが好みそうな食べ物にするつもりだが。
どんな事があっても、食事を欠かしてはいけない。
「それでいいよ。俺、燃華が買ってくる食べ物好きだし。」
「好き嫌いがないのは、本当に助かるんだけどね。」
まあ、全く食べないよりは、マシである。
彼の内に秘めたモヤモヤを解消するのが、先決である。
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